【NHKマイルC】優等生ピクシーナイトに注目 陣営「スタートがうま過ぎる」

2021年5月7日 05:30

ピクシーナイト

 【G1ドキュメント・栗東=6日】先週金曜の当欄はワールドプレミアに上積みを感じてピックアップした。本番は見事にG1V。小林は今週も…と意気込んで、追い切りVTRをチェック。ピクシーナイトに注目した。水曜の最終追いは新潟大賞典に出走するダノンマジェスティ(6歳オープン)を相手に3馬身先着。躍動感に満ちあふれていた。自転車をこぎ、音無厩舎へ。蛭田助手に話を聞いた。

 「元々、攻め馬は動きますからね。1回使った分しまいは動いていたし、ジョッキー(福永)は“最後は目いっぱいではない”と言っていました。前走の仕上げもここが中2週を考えてのもの。予定通り来ています」

 学習能力の高さがスタートに見える。3走前は出負けがあった。その後、訓練の効果もあって、ここ2走はハナを切る。「出遅れがあったのでゲート練習をしたら、速くなった。そのあたりはセンスでしょうね。今ではスタートがうま過ぎるくらいです」。ゲートがなかなか改善しない馬もいる中で一発回答。先行力は大きな武器だ。

 馬房をチラリとのぞくと、夢中でカイバを食べている。元気いっぱい。よく動いて、よく食べる。休み明けを使った効果は確実にありそうだ。そんな相棒を見やって言葉をつく。

 「普段も本当に手がかからないんですよ。おとなしいですし、競馬に行っても落ち着いています。優等生ですね。長距離輸送もクリアしてくれると思います」

 今回は粘りが違う。他馬の出方次第ではハナにこだわらない。「もまれなければ2、3番手でも大丈夫だと思います」。出世レースのシンザン記念勝ち馬が、新緑の府中で輝きを放つ。

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2021年5月7日のニュース