【オークス】2冠成らず ソダシ白星止まった 1~2角攻防で折り合い欠き8着

2021年5月24日 05:30

<オークス>8着に敗れたソダシ(中央)=撮影・村上 大輔

 初めて見るシーンだ。純白の馬体が馬群にのまれていった。

 単勝1・9倍、圧倒的1番人気に推された無敗の桜花賞馬ソダシは8着に散り、2冠は成らなかった。4角を6番手で回ったが、直線を向いていつものしぶとい伸び脚が見られなかった。吉田隼は「距離なのか…。展開もきつかった」と絞り出すように語った。

 「きつかった」のは1~2角の攻防だ。好スタートを切り、逃げたクールキャットの直後を取りにいった。だが内のククナ、外のステラリアに挟まれる形となった。手綱を引き、スムーズさを欠いた。須貝師は「両方から来られてずっと引っ掛かっていた。向正面では落ち着いたが、そこまでの力みが最後に来た」と、このポイントを敗因に挙げた。

 世界初、白毛のクラシックホース。日本だけでなく海外からも注目を集めた。吉田隼は「大きな話題となり、白毛初の3冠とも言われていたので、期待に応えられなかったことは残念。これからも頑張ってもらうので引き続き応援してほしい」と前を向いた。須貝師は「今までよく頑張ってくれた。まずはゆっくり休ませてあげたい。今後の路線は(金子真人)オーナーと相談して決めます。応援してくださった皆さんには感謝しかない。また強いソダシをお見せします」とリベンジを誓った。この後は北海道へ放牧に出される予定だ。

 最後に、自身が育てたゴールドシップの産駒が勝ち馬だったことに話題が及ぶと、須貝師は「勝ったね。良かったね」と頬を緩ませた。

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