【さきたま杯】1番人気のアルクトスV 重賞3勝目
2021年6月4日 05:30 JRA交流重賞「第25回さきたま杯」(G2)が3日、浦和競馬場で行われた。1番人気のアルクトスが直線差し切り優勝、南関東重賞初制覇とともに3つ目のタイトルをもぎとった。
3コーナーからは追い通し。5番手から馬群の大外に持ち出すと直線は田辺が右ステッキ連打。アルクトスはそれに応えるように一完歩ごとに末脚を伸ばし、ゴール前では内から伸びたエアスピネルを半馬身抑えてVゴールに飛び込んだ。
昨秋G1の南部杯をレコードで制した実績の持ち主。2番人気で9着に沈んだフェブラリーSからの休養明けもプラス5キロときっちり仕上げて能力を全開させた。田辺は「大きい馬で小回りがどうかと思っていたがうまく対応できた。エアスピネルの手応えがよく見えたので早めに仕掛けたが馬が辛抱してくれた。勝ててホッとしている」と笑顔を見せた。栗田師は「今年はJBC(スプリント)が金沢なので小回りの1400メートルを試したかった。時計も良く、今後につながる競馬だった。この後は夏休み。それからまた大きな舞台へ向かいたい」と2つ目のG1制覇へ弾みのつく1勝となった。
▼アルクトス 父アドマイヤオーラ 母ホシニイノリヲ(母の父シンボリクリスエス) 牡6歳 美浦・栗田徹厩舎 馬主・山口功一郎氏 生産者・北海道新冠町の須崎牧場 戦績21戦9勝(南関東2戦1勝) 総獲得賞金2億3964万3000円 重賞は20年マイルCS南部杯以来3勝目。