【コスモス賞】フィフティシェビー 快勝劇再び
2021年8月11日 05:30 【東西ドキュメント・札幌=10日】土砂降りの雨。ダートコースは水たまりがないところを探す方が難しいくらいで、暴れる2歳馬が続出。そのような状況下でも悠然と馬場から引き揚げてきたのが藤沢和厩舎のフィフティシェビー(牡)だった。中学、高校の修学旅行で台風に見舞われた“雨男”田井はかっぱ&長靴の完全防備で厩舎まで追跡した。
「凄く大人になりました。環境の変化にしっかり対応できてますよ」と話すのは千島助手。新馬戦こそ若駒らしい幼い面を見せたが、前走は向正面から捲る大物感たっぷりの快勝劇。「競馬が分かってきて集中して走れた。前回のように自分から動くレースが向いています」と振り返る。来年2月末に定年が迫る名伯楽が今秋の米国遠征を夢見る(外)タピット産駒。出走予定のコスモス賞(土曜10R)はわずか7頭登録で、うち3頭が未勝利馬。ここは負けられない。「少頭数なので競馬はしやすいはず」(同助手)。夢が膨らむ勝ちっぷりに期待だ。