【小倉記念】ダブルシャープ 夏バテ知らず、心身充実に陣営「今なら楽しみ」
2021年8月11日 05:30 暑さに強いアスリートがいるようにサラブレッドにも夏向きは存在する。先月の不知火Sを勝ち、オープン入りを決めた小倉巧者ダブルシャープがまさにそんなタイプ。これまで10~12月【0・0・0・4】、1~3月【1・4・1・3】に対し、7~9月【3・3・4・1】と差は歴然。夏は最も得意な季節だ。担当の堀端助手は「さらに調子を上げてきた。凄い馬だよ」と元気いっぱいの相棒に感心しきり。
体の強さが好走の要因となっている。どれだけ暑くてもヘコたれず、涼しげに調教をこなし、その後はアッという間にカイバをペロリ。バテた姿は一度も見たことがないという。「心肺機能の高さは獣医師さんが褒めるほど。馬も人間と同じで夏場は体調の良さが結果につながりやすい」。近年、夏バテや熱中症で凡走するケースが増加している。夏は格より出来。この格言は生きている。
同レースは過去10年で前走3勝クラス組が3勝、2着1回、3着1回。このパターンで昨年10番人気アールスターが下克上Vを成し遂げた。「心身ともに充実している今なら楽しみ。小倉で勝ちたい」。福岡県遠賀郡出身の堀端助手にとって地元重賞Vが懸かる週末。暑さとデータの後押しを受け、人馬一体で勝利を目指す。