【新潟2歳S】セリフォス重賞初V、相性抜群!中内田厩舎はこれで3戦全勝

2021年8月30日 05:30

デビュー2連勝で新潟2歳Sを制したセリフォス=右(撮影・郡司 修)

 「第41回新潟2歳S」は29日、新潟競馬場で行われ、3番人気セリフォスが快勝。中内田充正師(42)はこのレース3戦3勝となった。

 川田に導かれ、内ラチ沿いからセリフォスがグイグイと脚を伸ばす。懸命に逃げ込みを図るオタルエバーも馬体を寄せたが、並ぶ間もなく残り100メートルで前に出た。最後は1馬身1/4差。上がりはメンバー中最速の3F32秒8。完勝だった。

 川田は「結果が出て良かったです。装鞍所からテンションが高くてゲートの出が悪かった分、中団からになりました。返し馬から左に行きたがっていましたので、内の馬場が良くないのは分かっていました。ただ、枠も枠ですし気持ち良く走らせることを選択しました。能力が高い馬という認識がありましたし証明できて良かったです」。今週で6週目を迎えた新潟の馬場は、向正面からゴール前まで内ラチ沿いが荒れている。セリフォスは1枠1番。だが川田は馬の気持ちを優先した。道中は6番手できっちり折り合い、Vゴールへと導いた。中京で新馬戦を勝った後も積極的に調教に騎乗し、さまざまなことを教え込んだ。それだけ、セリフォスに対する川田の期待は高かった。

 中内田厩舎は16年ヴゼットジョリー、17年フロンティアに次いで3勝目。出走した3頭が全て優勝。つまり3戦3勝だ。片山助手は「ジョッキーがメインレースまでに馬場を見てくれて、大丈夫と判断したのでしょう。それほど馬場を気にするタイプでもないし。それよりレースに集中できるかが心配だった。まだ遊びながら走っていたが、乗っている人(川田)がいいからね。まだ伸びしろはたっぷりある」。改めて、今年重賞13勝目の鞍上を称えた。

 川田は13年ハープスター以来、8年ぶりの新潟2歳S制覇。翌年の桜花賞を制した同馬以来となる、新潟チャンプからのクラシック覇者誕生を期待させる切れ者が登場した。

 ◆セリフォス 父ダイワメジャー 母シーフロント(母の父ルアーヴル)19年3月7日生まれ 牡2歳 栗東・中内田厩舎所属 馬主・G1レーシング 生産者・北海道安平町の追分ファーム 戦績2戦2勝(重賞初制覇) 総獲得賞金3843万4000円 馬名の由来はエーゲ海にあるギリシャのセリフォス島から。

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