【オールカマー】グローリーヴェイズ ミルコ、2年ぶりの騎乗 気合入れ併入

2021年9月23日 05:30

<オールカマー>M・デムーロを背に3頭併せで追い切るグローリーヴェイズ(中央)=撮影・村上 大輔

 ミルコが本気(マジ)だ。水曜朝、久々にコンビを組むグローリーヴェイズのために美浦まで駆け付けたM・デムーロ。追い切りを終えると、たぎる熱意を口にした。「香港は自分が乗った馬たちが3頭もいて(日本で見ている自分に)腹が立ちましたね。ここは結果を出したい」

 最終追いはWコース。前2頭を目標にゆったりペースを上げる。真ん中に入った直線でミルコが仕掛けると一気に加速。さすがの末脚で外ハーグリーブス(6歳オープン)に併入した。鞍上は「素晴らしいですね。馬が久々だから気合を入れたけど反応が良かった。大人になって今は自分の仕事を分かっているよ」と約2年ぶりの背中を堪能した。

 M・デムーロが今年勝ったG1はユーバーレーベンのオークスのみ。12番人気マイネルファンロンの新潟記念Vなど腕っ節は健在だが、全盛期を知る者からしたらどうしても物足りなく映る。グローリーが2着に頑張ったクイーンエリザベス2世Cはラヴズオンリーユー、キセキとかつて自身がG1馬に導いた馬も出走していた。「今回はもちろんそういう(悔しさを晴らしたい)気持ちがありますね。また、素晴らしい馬のオファーを頂けたのは本当にうれしい」と気合が入る。

 尾関師は「今年は得意な京都大賞典が阪神開催。年齢も年齢なので、次への日程が理想的なここを選びました」と参戦理由を説明する。先に見据えるのはジャパンCや香港G1の大舞台。ミルコは二度とこの手綱を離すつもりはない。

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