【スワンS】ダノンファンタジー復活V!得意の阪神で後続振り切った

2021年10月31日 05:30

直線で抜け出し勝利するダノンファンタジー(左)(撮影・亀井 直樹)

 阪神の「スワンS」(G2)は1番人気のダノンファンタジー(牝、中内田)が差し切りV。重賞6勝目を挙げ、マイルCS(11月21日、阪神)の優先出走権を手にした。

 27年ぶりに阪神で開催された今年のスワンS。1番人気ダノンファンタジーがこの舞台替わりをフルに生かした。スタートに不安を抱えているが、この日は抜群のタイミングで飛び出した。川田は「タイミング良く出ることができたので、スタートに関してはうまくいったなと思いました」と振り返る。テンの3Fが34秒1と締まった流れ。中団から進め、馬の後ろで折り合いをつけた。抜群の手応えで直線へ向くと、ゴーサインに力強く反応。坂を上がって逃げるホウオウアマゾンを捉えると、内から迫る2着サウンドキアラの追い上げを3/4馬身振り切った。鞍上は「速い流れになりそうだったので、リズムを大事にしながら追走ができました。手応えも素晴らしく残っていたので(直線で)勝ち切ってくれるなと思いました」とパートナーを称えた。

 18年の2歳女王が昨年の阪神C以来の復活V。重賞6勝目を挙げ、阪神開催の重賞は5勝目となった。中内田師は「いい内容で走ってくれた。この条件は得意なのかな。5歳でもここまでよく頑張ってくれています」とねぎらった。この勝利でマイルCS(11月21日、阪神)の優先出走権を獲得したが、指揮官は「様子を見てから決めます」と明言は避けた。秋のマイル王決定戦も阪神が舞台。出走してくれば間違いなく有力候補の一頭になる。

 ◆ダノンファンタジー 父ディープインパクト 母ライフフォーセール(母の父ノットフォーセール)16年1月30日生まれ 牝5歳 栗東・中内田厩舎所属 馬主・ダノックス 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績17戦7勝(重賞6勝目) 総獲得賞金3億8471万7000円。馬名の由来は冠名+幻想。

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