【米BCディスタフ】マルシュロレーヌが大金星 JRA重賞最高3着の伏兵激走、名手マーフィー会心騎乗
2021年11月8日 05:30 ラヴズオンリーユーに続く快挙。牝馬限定戦のディスタフに出走したマルシュロレーヌがダート競馬の本場・米国で日本調教馬によるダートG1初制覇を達成した。3角過ぎから捲り気味に進出すると4角手前で一気に先頭へ。名手・マーフィーがこん身の右ムチを1発、2発と打ち込み、直線はグイッとひと伸び。ゴール前、内から迫ったダンバーロードを鼻差抑えた。マーフィーは「勝てるように全力を尽くし、勝利に導いてあげたいと思っていた。彼女が素晴らしい走りをしてくれました」とパートナーを称える。
交流重賞4勝を挙げていたとはいえJRA重賞では今年の平安S3着が最高の伏兵が、米国ダートの最強女王決定戦で挙げた大金星。矢作師は「3コーナーで手綱を持ったままだったので、もしかしたら勝てるかもと思いました。入線時のスロー映像を見ると際どかったけど、勝てて良かったです」と語った。初の海外遠征で下馬評を覆すサプライズ。日本競馬の歴史に残る大勝利となった。
◆マルシュロレーヌ 父オルフェーヴル 母ヴィートマルシェ(母の父フレンチデピュティ)16年2月4日生まれ 牝5歳 馬主・キャロットファーム 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績21戦9勝(重賞5勝目) 馬名の由来はフランスの行進曲。