【チャンピオンズC】ソダシ相棒・吉田隼とゲートもダートも任せろ

2021年12月3日 05:30

ソダシ

 【競馬人生劇場・平松さとし】白毛馬ソダシ(牝3=須貝)の新馬戦以来全8戦でタッグを組む吉田隼人騎手。デビュー前の調教からまたがっていた。

 「最初からしっかりしていて、走ると感じました」

 ただし、当初、2つほど気になる点もあったという。

 「まず血統的にゲートに関しては十分に注意を払いました」

 母のブチコはゲート内での駐立がままならず、突進して外傷を負い、取り消しになったことがあった。引退の要因となったのも、ゲート難による発走調教再審査を課せられたためだった。

 その血を引くソダシもゲートで少し難しいところを見せたという。

 「ゲート試験には3回くらい落ちたはずです。デビューしてしまえばあまりゲート練習はしなくなるので、最初のうちに慎重かつ丁寧に進めました」

 その成果か、実戦ではむしろスタートは速い方に見えるが、それについても小首をかしげた後、口を開いた。

 「乗っている限りでは決してそうは思わないんです。ゲートは好きではなくて、前扉が開く音も嫌いなので、それに反応して出ているという感じです」

 だから何戦こなしても「ゲートイン、駐立、スタートと一つ一つ神経を使っている」と続けた。

 そんな鞍上の配慮もあってデビューから5連勝。阪神JFや桜花賞といったG1も制覇。その後、連勝こそ止まったが札幌記念(G2)ではラヴズオンリーユーを破って優勝。ここまで8戦6勝という成績を残している。

 さて、もう一点の「気になる点」については次のように語っていた。

 「シロクンやマーブルケーキにも乗せてもらったけどいずれもダート戦でした。ユキチャンでは芝もダートも乗ったけど明らかにダートベターでした」

 名前の出た3頭は、いずれもブチコの兄姉にあたる白毛馬。だから「ソダシもダートでこそだと思い、芝は半信半疑だった」そうだ。

 さて、そんなソダシが今週末のチャンピオンズC(G1)に出走。初のダート戦でどんなパフォーマンスを見せてくれるだろう。 (フリーライター)

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2021年12月3日のニュース