【フェブラリーS】ソダシ反撃へ!坂路単走で4F52秒9 須貝師自信「理想的な時計」

2022年2月17日 05:30

吉田隼を背に坂路で追い切るソダシ(撮影・亀井 直樹)

 22年最初のJRA・G1「第39回フェブラリーS」は、やはり白毛馬ソダシ(牝4=須貝)が主役。前走チャンピオンズCで12着と一敗地にまみれたが、彼女の存在は汚されない。16日の栗東坂路追いでパワーアップした姿を見せた。プリンセスは今度こそファンの心をわしづかみにする。17日に出走馬が確定、18日枠順が発表される。

 ソダシはけなげだ。白毛のプリンセスはひたすら前だけ向いて自分自身を磨き上げた。初ダート挑戦の前走チャンピオンズCは、2番人気に支持されながらまさかの12着だったが彼女のプライドは折れない。可能性を信じ、牡馬が音を上げるほどのハードなトレーニングを積んだ。

 最終追いに吉田隼の姿。鞍上も前走で苦汁をなめたが、両者の信頼関係に少しのゆがみが生まれることもなかった。彼もソダシを信じる一人。坂路の単走追いは馬なりで4F52秒9~1F12秒1。気負いもなく、寸分の狂いもなく仕上がった。須貝師が坂路モニターに熱視線を送る。ゴールを過ぎてから表情が少し緩んだ。

 「ちょうどええやん。全く理想的な時計。気持ち良さそうに走っていた。いい雰囲気でレースを迎えられるんじゃないか」

 ここに至るまでの過程がすさまじい。坂路・コース併用で熱心に乗り込まれ、2週前のCWでは5F68秒2~ラスト1F10秒7の驚異的なラップを刻んだ。さらに1週前は長めから併せ馬を消化。6F81秒5~ラスト1F11秒2。切れ味鋭い脚さばきだった。強豪牡馬が顔をそろえる砂上のG1にあって、最もハードな稽古を積んだのがソダシだ。

 チャンピオンズCで結果は出せなかった――。一度のチャレンジで終わらないのが彼女の強さ。陣営は反撃に自信ありだ。須貝師が語気を強めて続ける。

 「ダートが合わないと結論づけたくない。ダートが合わないことは絶対にないから。マイルのワンターンという条件がいい方に働いてくれたら。普段は落ち着きが出て“お姉さん”になってきた。いろんなことを経験しながら大人になってほしい」

 一つ階段を上り、可能性の扉を自らの手で押し開く。より進化した美しき白きプリンセスが府中のダートに舞い降りる。

 【芝&ダートの二刀流名馬に続け】大谷翔平、平野歩夢が二刀流で騒がれる以前から、競馬界では芝&ダート兼用の猛者がいた。クロフネが3歳でNHKマイルCとジャパンCダートを勝ち、歴史の扉を開けた。アグネスデジタルは芝とダートでG16勝。今、流行のアニメ・アプリゲーム「ウマ娘」でも脚光を浴びるほどの人気ぶりだ。近年ではモズアスコットが18年安田記念、一昨年のフェブラリーSを制覇。ソダシが二刀流ストーリーを紡ぐか。

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2022年2月17日のニュース