【阪神スプリングJ】11歳オジュウチョウサン 衰えぬ闘争心、昨年の疲れなし
2022年3月9日 05:30 8つの星印の下に金文字で「オジュウチョウサン」と記されたG1馬ゼッケンを筑波おろしにたなびかせながら、ハードル界の王者は調教から引き揚げてきた。「11歳になっても走る気は全く失っていません。相変わらず怖くなるほどの激しい気性です」と和田正師は語る。衰えぬ闘争心が11歳馬を王者の座に君臨させているのだろう。
左第1指骨剥離骨折などのアクシデントを克服し、昨年の中山大障害で4戦ぶりV。J・G1・8勝、障害重賞14勝を挙げたレコードホルダーに懸かる新たな記録は11歳でのJRA重賞制覇。豪州のカラジが12歳で07年中山グランドJを制しているが、JRA所属馬としては最高齢Vとなる。「さすがにこの年になって回復に時間がかかるようになったが、放牧でじっくり立て直してきた。この後は中山グランドJが控えているのでダメージを残さないように始動したい」と師。目標は先だが、闘争心をたたえた眼光が快挙達成を予感させる。