【天皇賞・春】(17)シルヴァーソニック 当日雨予報に陣営「道悪でもやれていい」
2022年4月29日 05:30 シルヴァーソニックは父オルフェーヴルと同じ池江厩舎に所属。担当の池本助手は「(産駒)4頭出しですよね。相手も強いですけど、頑張ってほしい」とエールを送る。昨年暮れのスポニチ賞ステイヤーズSから3走連続でマラソンレース3着。長丁場でタフネスぶりを発揮している。
「体重はデビューから10キロも変わってないんですよね。それでも前走は体重以上に大きく見せていました。乗っていても背中の使い方が良くなっています」
ガムシャラに駆けるのは父譲り。この中間は口向きの改善に努めるべく、運動量を増やしている。坂路とCWコースを併用して入念な乗り込み。ここ3週はCWコースで併せ馬。全てラスト1F11秒5以内とキレッキレの伸びを見せる。
「先週がしまい1F11秒3で今週は11秒4。以前はこういう時計が出る馬ではなかったので、良くなっているのかな。これがレースにつながればと思います」
28日は厩舎周りの運動を行った。先週の日曜は道悪競馬、今週もレース当日には傘マークが出ている。道悪の鬼だった父を想起すれば、力のいる馬場が向く可能性は十分にある。
「重い馬場は1回しか経験していない(不良=20年ジューンS6着)けど、苦手だというイメージはないですね。切れよりスタミナ勝負の方が向いているタイプ。道悪でもやれていいと思っています」
池江厩舎は先週4勝の固め勝ちで一気に厩舎リーディング首位に浮上した。厩舎の勢いに乗って、G1初Vに手をかける。
《鞍上川田に期待》シルヴァーソニックは8枠17番。外めの枠を引いたが、川合助手は意に介さない。「前を見ながら行くしかない。外ならかぶせられることもない。川田ジョッキーなら(外枠が)有利になるように判断して乗ってくれると思う」と鞍上に期待する。阪神大賞典からの上積みも大きいようで「調教も自分から気持ち良く走っていた」とフレッシュな状態であることを伝えた。