ピンクカメオ死す 出産直後から体調不良に 07年NHKマイルC制覇

2022年4月29日 13:05

07年のNHKマイルCを追い込んで制したピンクカメオ(14)

 07年のNHKマイルCを制し、現役引退後は北海道千歳市の社台ファームで繁殖牝馬として繋養されていたピンクカメオ(牝)が28日、死んだ。18歳。今月14日にブラックタイドの牡馬を出産した直後から体調不良に陥り、28日に起立不能となっていた。

 現役時は美浦・国枝厩舎に在籍。内田博幸を背に挑んだ07年NHKマイルCはブービー17番人気だったが、後方から一気差しを決めてG1初制覇。3連単973万9870円は当時のG13連単最高払戻額(史上3位)の激走だった。

 社台ファームの東礼治郎場長は「1歳3月から育成に来て以来、引退繁殖となってからもずっと金子真人オーナーの所有馬として当牧場で預からせていただいていました。素直で丈夫で扱いに全く苦労することはありませんでしたので、突然の別れにスタッフ一同驚き、悲しんでいます。G1優勝馬としてこれからも当牧場で長生きして欲しかっただけに残念でなりません。残された血をつなぎ、いつかピンクカメオのようなG1を勝てる馬を育てることが最大の供養だと思いますので、これからも精進していきます。どうか安らかに眠って欲しいと思います。これだけの名馬を預けてくださった金子オーナーにも厚く御礼を申し上げたいです」とJRAを通して、コメントした。

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