【エルムS】夏を克服したヒストリーメイカー 激走再び
2022年8月3日 05:25 【東西ドキュメント・札幌=2日】夏バテが吹き飛ぶ涼しさ。火曜朝の札幌競馬場は予想された雨もほとんど降らず、風が気持ちいい超快適な取材環境。出張初日の田井は厩舎地区の端から端まで取材行脚しても全く疲れを感じなかった。
競走馬との距離が近く、癒やされたのも要因。馬房で大あくびしていたのはエルムS出走のヒストリーメイカーだ。寿助手が前走激走(プロキオンS=14番人気2着)の理由を明かす。「本来は夏に弱いけど、小倉競馬場にクーラーがあったり、(JRAが力を入れる)暑熱対策がこの馬にはいい効果になっているのかも。札幌も暑くないし、今年は大丈夫そうですね」。定年解散した作田厩舎時代から担当する寿助手。「付き合いが長いから調子の良しあしは分かる。元気が良くて、いい時のしぐさが出ている」と手応えをつかんでいる。20年春に新谷厩舎に移ってから、馬の成長とともに調教量が増え、8歳にしてますます体が引き締まってきたという。夏を克服したベテランの激走がまたも高配を呼びそう。