【京都大賞典】荻野極 ディアマンミノルを重賞初Vに導く!2週連続重賞制覇へ手応え「勝たせてあげたい」
2022年10月5日 05:30 今週から舞台は東京、阪神へ。開幕週は3日間開催で、阪神月曜メインは「第57回京都大賞典」。先週スプリンターズSのジャンダルムでG1初制覇を飾った荻野極(25=フリー)はディアマンミノルで2週連続重賞Vを目指す。同レースにはジャンダルムを管理する池江泰寿師(53)もボッケリーニで参戦。15年ラブリーデイ、18年サトノダイヤモンドに続く同レース3勝目を狙う。
スプリンターズSをジャンダルムで制した荻野極。全休明けの火曜朝、栗東トレセンは祝福ムードに包まれた。取材の最中、調教スタンド2階から下りて来た梅田師に「おめでとう。G1を獲ったんやから、もっと喜ばな!」と声をかけられるシーンも。荻野極は「池江先生、前田幸治オーナーのご厚意で、ずっと騎乗させていただいて結果を残せて良かったです。レース後は非常に多くの方々から、たくさんの祝福のLINE(ライン)が届きました」と喜びを語った。
勢い十分、京都大賞典はディアマンミノルで2週連続重賞制覇に挑む。これまでコンビ8戦。直近2勝(昨年3月御堂筋S、今年4月大阪―ハンブルクC)は自身の手綱で挙げている。前走・新潟記念は13着に敗れたが、前々走の目黒記念はメンバー最速の上がり3F33秒4の末脚で追い上げ、勝ったボッケリーニと0秒1差の4着。荻野極は「前走はせかしながらの追走で、この馬本来の切れる脚を使うことができなかった。軽いバネをしていて、スイッチが入ると一瞬でトップスピードに切り替わる。距離が延びてゆったり運べるので、ラストの脚が違ってくると思います」と舞台を歓迎する。
前走後は短期放牧に出されて、しっかりとリフレッシュ。CWコース3頭併せの1週前追い切りは6F81秒7~1F12秒5。2歳馬相手に1馬身遅れたが、いっぱいに追われて気合を注入した。担当の中井助手は「新潟記念はぎりぎり間に合った感じでした。(帰厩後は)日に日に動きが良くなっています」とうなずく。
京都大賞典は2年連続での出走。昨年は勝ち馬(マカヒキ)をしのぐ3F最速35秒6で4着に健闘した。年齢を重ね、心身ともに成長。待望の重賞タイトル獲得を目指す。「過去に重賞を獲れるチャンスはあった。(重賞で)通用する力がある馬なので、勝たせてあげたいと思います」と荻野極。冷静沈着な若武者が静かに闘志を燃やしている。