【有馬記念】タイトルホルダー95点 現役最強ステイヤーにふさわしい馬体
2022年12月20日 05:28 タイトルホルダーには消耗戦となった凱旋門賞の疲れが残っていないのか。今グランプリ最大のポイントとあって、頭のてっぺんから爪先までなめるように視線をはわせました。だが、ダメージはどこにもない。サンタクロースに疲労解消の魔法でもかけられたのか。疲れの痕跡さえ残っていません。
渡仏前の宝塚記念同様、470キロ前後の体重以上に馬体を大きく見せています。大きく映るのはキ甲の盛り上がり、胸前のボリュームと共にヒ腹にも張りがあるからです。競走馬の疲れはまず腹に表れるものですが、腹周りも全くへこんでいない。毛ヅヤはイクイノックスほどではないにせよ、とても良好です。
宝塚記念同様、立ち姿には余裕があります。穏やかな顔つき、力みのない四肢、ゆったりと流した尾。疲れが残っていれば、これほど余裕を持って立てない。心身ともダメージのないことが分かります。
宝塚記念時にも指摘した通り、ステイヤー色の強い体形に進化しました。背中に余裕が出て、腹下も長くなった。競走馬としての完成形なのでしょう。イクイノックスみたいな劇的な変化こそありませんが、現役最強ステイヤーにふさわしい馬体を保っています。