【ドバイターフ】ドウデュース戦闘態勢!不振の仏遠征とは体の張りが別馬
2023年3月24日 05:05 大トリはダービー馬。ドバイ国際競走(25日)は日本時間23日に枠順が確定。ターフに出走するドウデュース(牡4=友道)は日本勢唯一となる木曜追いで態勢を整えた。リラックスを目的にダートコースを使用。不振に終わったフランス遠征時とは異なるコンディションに、陣営は世界制覇への自信を深めている。
「テッパンデスカ?」。外国人記者から友道師へ、片言の日本語で質問が飛ぶ。第89代日本ダービー馬ドウデュースの強さは海を越えて伝わっている。同期に先駆けた3歳秋の世界デビューは無念の結果となったが、師は「昨秋とは全然違う。フランスでは牧場のような雰囲気で落ち着き過ぎていたが、今は戦闘態勢に入っている。体の張りが別馬」と力強く現況を伝えた。
国内で精力的に追い切りを消化し現地入り後も先週末18日に芝コースで豪快デモ。「気合が乗っていて元気が良過ぎるぐらい。コースに出ると(速い)時計になってしまいそうなので」と当週は微調整。日本馬の大半が追い切った水曜は本馬場には姿を見せず、レース2日前の木曜に「落ち着かせることを優先で」とダートで実質的な最終追いを敢行した。前進気勢にあふれる軽快なキャンター。「見ての通り。いい感じ」と指揮官も笑顔だ。
シーマクラシックに出走する同期の宿敵イクイノックスとは異なるターフに起用。レース選択理由については「1800メートル、ワンターン、左回りとドウデュースにとって一番いい条件が三拍子そろっている。直線で得意な右手前で走れるし、調教から動く馬がより動くようになっているから(距離短縮も)いい」と解説。さらに、「厩舎としてドバイ遠征は連対率100%なので相性がいい。続けたいね」と付け加えた。
ちなみに、冒頭の質問に指揮官は「外国馬については分からない部分が多いし、日本のライバルも強い」と“控えめ”に答えたが、能力さえ出し切れば世界一になれる馬であることは、日本の競馬ファンなら誰もが知っている。