【桜花賞】リバティアイランド 豪快に差し切ってクラシック1冠 川田「改めて能力示した」

2023年4月10日 05:28

<桜花賞>大外から差し切って桜花賞を制したリバティアイランド(撮影・奥 調)

 23年クラシック開幕戦となる牝馬3冠第1弾「第83回桜花賞」が9日、阪神競馬場で行われ、昨年の最優秀2歳牝馬で1番人気リバティアイランドが直線、外から豪快に差し切り、桜の女王に輝いた。コンビを組んだ川田将雅(37)は14年ハープスター、22年スターズオンアースに続く桜花賞3勝目となり、史上6人目の当レース連覇。G16勝目となった中内田充正師(44)はクラシック初制覇となった。

 2歳女王がとてつもなく強く、成長した姿で阪神競馬場に帰ってきた。4コーナー16番手から直線、大外に持ち出したリバティアイランド。鞍上・川田の右ステッキに応えて加速するが、残り300メートルでも前とはまだ5馬身差あった。さらにギアを上げて伸びると残り30メートルで捉えてV。スタンドに詰めかけたファンがどよめくほど圧巻のごぼう抜きだった。

 単勝1・6倍の断然人気に応えた川田は「無事に届いてくれてホッとしています」と第一声。勝負の直線での心境については「悠長に待っていられるほどの流れでもなく距離でもなかったですが、しっかり彼女自身に動いてもらってつかまえ切ってくれましたので改めて能力を示すレースだったと思います」と安どの表情を浮かべた。

 ハラハラさせられるレース展開だったが、レース前から精神面での成長はあった。同じ舞台の阪神JFを制してから4カ月ぶりだった競馬場のパドックでは落ち着いた姿で登場。鞍上は「穏やかすぎるぐらい穏やかに周回できていました。スタッフの方もびっくりするぐらいでした」。ただ、ゲートを出てから進んで行かず後方からに。「促したんですけど全然進んで行かず、彼女自身がそういう気分だったのかな」とパートナーの気持ちを代弁した。

 マークした上がり3F32秒9は自身が初めて桜花賞を制した14年ハープスターと同じタイム。昨年、念願のリーディングジョッキーに輝いた鞍上にとっても特別な存在だ。「僕の経験が浅く、G1は桜花賞しか獲れなかった。その経験があり、その後の積み重ねにより今、これだけの馬を任せていただけるようになっています」と感謝を忘れない。

 新たに出合った逸材をG1連勝にエスコート。「ハープのおかげだと思いますし、その存在は大きいです。ハープで獲れなかったその後のG1を、この馬としっかり獲れるように一戦一戦、順調に歩んでいけたらと思います」と熱く語った。

 現在リーディングトップ同士の川田(50勝)&中内田厩舎(20勝)の最強チームでつかんだ勝利。指揮官にとってはクラシック初制覇となり「本当にいい馬を管理させてもらっていますし、結果を出せてホッとした気持ちです」と喜んだ。

 阪神芝1600メートルのG1を連勝して向かう先は、東京芝2400メートルの牝馬クラシック第2ラウンド・オークス(5月21日)だ。川田は「オークスに向けてはとてもいい競馬ができたと思っています。距離が一気に延びる故に、この競馬が生きてくれることを期待しています」と手応えを口にする。2年前に阪神JF、桜花賞を連勝したソダシが達成できなかったG13連勝のミッション。この最強タッグなら難なく突破してくれそうだ。

 リバティアイランド 父ドゥラメンテ 母ヤンキーローズ(母の父オールアメリカン)20年2月2日生まれ 牝3歳 栗東・中内田厩舎所属 馬主・サンデーレーシング 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績4戦3勝(重賞2勝目)総獲得賞金2億5204万6000円。馬名は米アッパーニューヨーク湾の自由の女神像が建っている島。

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