【天皇賞・春】5番人気ディープボンド3年連続2着 天を仰ぐ和田竜「プラン通りの競馬はできたが…」
2023年5月1日 04:50 約2年5カ月の整備工事を終え、センテニアル・パークとして生まれ変わった京都で最初のG1「第167回天皇賞・春」が30日、17頭で争われた。
三度目の正直はならなかった。5番人気ディープボンドが低評価に反発する力走で新装京都の大観衆を沸かせたが、一昨年、昨年に続き、またしても2着。和田竜は惜敗の悲運を嘆き、天を仰いだ。「プラン通りの競馬ができたが、直線で目標がなくなってしまった」。敢然と後続を引っ張るはずのタイトルホルダーが競走を中止したことで、4角先頭は想定外。直線に向いて後続をリードする形は逆に格好の目標にされてしまう。ジャスティンパレスに一瞬でかわされ、またしても勝ち馬の背中を追うことになった。「馬は万全の仕上がりで自信を持っていけた。京都も良かったと思う。力を示したと思うし、まだまだやれる」と力走を振り返ったが、表情から無念さが消えることはなかった。
悲願のG1制覇がまたも持ち越しになった大久保師は「注文通りの競馬。きっちりクリストフ(ルメール)にマークされた。これで負けたら仕方ない」と話し、今後は「大山(ヒルズ)に出して状態を見ながら」と視線はすぐさま新たな戦いに向けられていた。