【ヴィクトリアM】待望のG1初勝利へ!心身ともに成長遂げたナミュール

2023年5月10日 05:20

逍遥馬道で運動するナミュール

 【G1ドキュメント・栗東=9日】ヴィクトリアマイルはスプリント&中距離路線からも実力馬が集まり、豪華メンバーがそろった。坂田が調教終わりに向かったのは高野厩舎。出走するのは昨年の秋華賞で同厩ワンツーを決めたスタニングローズとナミュールだ。同レースで◎を打ったのは後者で、僚馬に半馬身及ばなかったものの強い内容だった。

 ナミュールは待望のG1初勝利に向け、今年は同舞台の東京新聞杯で始動。道中5番手から、しっかり伸びて2着だった。高野師は「若い時は競馬が上手じゃなかったけど、ゲートを出たし、いい位置で人馬の呼吸も取れて、最後も脚を伸ばしていました。いい競馬だったと思います」と収穫を挙げた。古馬になって心身とも成長を遂げ、中間もしっかり調整できている。「ひと言で順調です。肉体のボリュームに豊かさがありますね」と手応えを口にした。

 レース当日の天気予報は今のところ曇りのち雨。先週のNHKマイルC(やや重)のように渋った馬場も想定される。「良馬場でやりたいけど仕方ない。ただ、エリザベス女王杯(重馬場、5着)でも走っているし、そこまで心配していません」ときっぱり。「それより枠は気になりますね。先週のような馬場なら内だと、きつくなるかも」と続けた。天気も枠も決められないが、今の充実度ならば乗り越えられそう。一昨年の阪神JF(4着)、昨年の桜花賞(10着)では1番人気に支持されたほどの素質馬。坂田はここも上位争い必至だと感じた。 

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