【宝塚記念1週前追い】ジェラルディーナ 初コンビ武豊と抜群の伸び!「のんびりしていました」
2023年6月16日 05:10 初コンタクトを取った名手と息ぴったりの動きを見せた。ジェラルディーナ(牝=斎藤崇)は武豊を背にCWコースへ。単走で5Fからギアを切り替え、しまい仕掛けてラスト2Fは11秒2→11秒4とシャープな伸び。気合をつけ、鋭い脚さばきで駆け抜けた。注目度が高く、スタンド前に引き揚げてくると報道陣の視線はくぎ付け。武豊は斉藤崇師に感触を伝えてから取材に応じた。
「少し内にモタれ気味だったので肩ムチくらい。結構しっかりやりましたよ。思ったよりガンと引っ掛かったりしなかったですし、のんびりしていました」と印象を語り「もう何度も一緒にレースをしている馬で実績もありますから。阪神芝2200メートルも勝っていますしね」と続けた。
鞍上は今回と同舞台だった昨年のエリザベス女王杯ではクリノプレミアム(11着)に騎乗し、1着だったこの馬の強さは肌で感じている。「初めて乗ったので比較はできないけど、コンタクトを取れたので、今日の調教をレースで生かしたい」と手応えをつかんだ様子。宝塚記念は今年で30回目の騎乗、歴代最多の4勝を挙げるレジェンドが06年ディープインパクト以来、17年ぶりのサマーグランプリVを狙っている。
斉藤崇師も「ユタカさん(武豊)に感触をつかんでいただいて動きは良かったですね。もう一段階、良くなりそうな感じもします」と好気配を感じている。大阪杯6着、香港遠征のクイーンエリザベス2世C6着と今年2戦は結果が出ていないが、G1を獲った思い出の舞台で逆襲へ。「2000メートルより距離が1F延びて競馬はしやすいと思う」とした上で「雨馬場でも勝っていますから」と天候面の不安もない。牝馬は19年リスグラシューから厩舎の先輩クロノジェネシス(20&21年V)を含め、19~21年と3連勝し、昨年もデアリングタクトが3着に好走している。牡馬撃破へ。来週末まで楽しみは尽きない。