奈穂 新たなスタートで武者修行の成果を「1カ月は長かった。早く乗りたかった」

2023年6月16日 05:30

函館で復帰する古川奈

 競馬開催日における通信機器の不適切使用による1カ月の騎乗停止から今週復帰する古川奈穂(22=矢作)は、5月13日から3週間、公営・南関東の大井競馬場で武者修行していた。「全然違う環境でした。午前2時半から8時半まで6時間乗りっ放し。多い時は18頭に乗りました」と話した。

 都内の実家から車で通っていたそうで「午後8時半には寝て、ほぼ毎日3時間睡眠。いい経験になりました。栗東では最高で6頭でしたから。今度、南関東で乗ってみたいと思いました」と語った。開幕に合わせて4日に函館入り。昨年に続いて2年連続で北の大地を主戦場にする。土曜3鞍、日曜7鞍に騎乗。「(騎乗停止となった)この期間は迷惑をかけましたが、復帰してレースへの取り組みや騎乗している姿を見ていただいて、少しでも信頼を取り戻したい。1カ月は長かった。早く乗りたかったです」と反省とともに意気込みも語った。

 土曜6Rの新馬戦(ダート1000メートル)では自厩舎のワイワイレジェンド(牡、父ダノンレジェンド)の手綱を取る。先週、今週と追い切りに自ら騎乗。Wコースで行った14日の最終追いではアスクビックスター(4歳2勝クラス)と併せ、5F70秒0~1F13秒0でフィニッシュ。しまいバテて1馬身遅れたものの、最後まで必死に食らいついていた。「普段から乗っていますが、だいぶ走る気が出てきました。アスクビックスターと一緒に動けていましたし、力をつけています」と褒めた。430キロほどの小柄な馬だが「カイバ食いはいいみたい。気の悪さはなく落ち着いて調教できています。ゲートも速くて新馬向きの気性です」と高評価を与えた。古川奈は新馬とともに新たなスタートを切る。

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