【マーメイドS】ヒヅルジョウ 50キロで波乱の主役へ!陣営「ハンデ差を生かして力差が縮まれば」
2023年6月16日 05:25 【東西ドキュメント・栗東=15日】午前6時過ぎの岡田厩舎に取材陣が殺到した。お目当てはマーメイドSに出走するヒヅルジョウ。木曜追いだけが理由ではない。こんな逃げ馬が大穴をあけてきたのがハンデ戦のマーメイドSだからだ。
最終追いは開門直後の坂路。いかにも気持ち良さそうに4F53秒0~1F12秒1で駆け上がった。騎乗した大林助手は「1回使って体が良くなり、動きも良くなっています。前走(シドニーT7着、体重16キロ増で492キロ)は思ったより太めが残って最後に息が上がってしまった。今回は息の持ちが違うはず」と変わり身に手応え。本領発揮の叩き2走目になるが、2月の時点で既にこのマーメイドSを意識していたというから驚きだ。「例年3勝クラスの馬でも出られる重賞ですからね。2走前に小倉で2勝クラスを勝った時に、ひと叩きしてここに行ければ…と。ハンデ差を生かして力差が縮まれば」と虎視眈々(たんたん)。ハンデ50キロは圧倒的に軽い。定量戦の前走から6キロ減なら逃げ馬に羽が生える。波乱演出はこの馬だとオサムは直感した。