【宝塚記念】(6)スルーセブンシーズ 池添とのコンビで“父娘制覇”だ!「しまいの脚似ている」

2023年6月23日 05:30

スルーセブンシーズ

 池添がドリームジャーニーと宝塚記念を制して14年。今年コンビを組むのはその娘、スルーセブンシーズだ。「世界一の馬もいますけどね。ただそこに挑むのみ。本当に楽しみです」。日差し照りつける函館で、父娘制覇へ気合を入れる。

 テン乗りになるが、レース映像を入念に確認し特徴は把握済み。「ピッチ走法だった父と違って跳びが大きいタイプ。ただ、しまいの凄い脚は父に似ていますね。今回と似た条件だった前走の中山牝馬Sも強かったですし、能力のある馬です」。乗り慣れた助手で最終追いをしたいという厩舎の意向から、一度もコンタクトを取らずに本番を迎えるが「乗り難しい馬だとは思っていません。元気もいいみたいですし、輸送に弱いタイプと聞いているので栗東滞在はプラスになると思います」と不安はない。

 G1馬8頭の超豪華メンバー。池添が意識するのはもちろん、前走ドバイシーマCで圧勝劇を見せたイクイノックスだ。「あの馬に勝つ作戦は考えている。でも必ずしも全てがうまくいくとは限らないので、向こうに“何か”がないとね。みんながマークすることで隙が生まれて、そこをうまくつければいいですね」。下克上戴冠での父娘Vへ。宝塚記念3勝、有馬記念4勝を挙げ、武豊と並ぶグランプリ歴代最多タイ7勝を誇る「グランプリ男」の腕が鳴る。

 《偶数枠に笑顔》栗東で調整中のスルーセブンシーズは3枠6番。尾関師は「内めで(ゲート後入れの)偶数。いいんじゃないですか。チャレンジする立場なのでロスなく走れそうなのはいいですね」とニッコリ。この日は厩舎周りの運動を行った。「栗東に移動した当初に減った体は戻っています。(水曜の)追い切りも無理することなく動いた。レースに向けて、集中できます」と前向きに話した。

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