【WASJ】岩田望 史上初の父子制覇!4位から逆転「最高です!」

2023年8月28日 05:30

WASJ個人総合一位の岩田望来(撮影・千葉 茂)   

 尊敬する父に続くタイトルをつかんだ。「2023ワールドオールスタージョッキーズ(WASJ)」は27日、札幌で2日目を迎え、初日3位で折り返した岩田望来(23)が最終戦の逆転劇でシリーズ初出場初優勝!未勝利ながらコンスタントにポイントを加え、05年に前身のワールドスーパージョッキーズシリーズを制した岩田康誠(49)との父子Vを飾った。

 腹をくくった騎乗が結果につながった。シリーズ第3戦(10R)を終えて4位の岩田望は3着以上が優勝への絶対条件。14番人気ウインルーアに騎乗して好位で運び、直線は迷わず内へ。「ゴールドシップ産駒でどんな馬場でも走るし、イチかバチか」。ライバル騎手より力を出し切ることに集中した。相棒を全力で鼓舞し、上位2頭にかわされても気持ちが折れることはない。「何とか踏ん張ってくれ」。思いが届き、3着争いを頭差で制した。

 2位キングと1点差、そこから1点差で武豊がフィニッシュする、しびれる展開で勝ち切った。「最後は3着に来たけど(優勝したか)分からなかった」。シリーズ未勝利での優勝は前身ワールドスーパージョッキーズシリーズ時代の90年岡部幸雄、04年スボリッチ(同点V)、08年メンディザバル、14年浜中以来、9年ぶり5人目で現シリーズでは初。「できれば1着を獲りたかった」と悔しさをのぞかせながらも優勝騎手が発表され、コメントを求められると「最高です!」と第一声。国内外のトップジョッキーに交じって2着1回、3着2回は胸を張れる成績だ。

 05年にシリーズ優勝を果たした父・康誠も最終戦で逆転。父は勝って2位・横山典を1点上回った。父親ばりの勝負強さでシリーズ初の父子制覇。「(父が)優勝していたのは知っていました」と意識しつつ「きょう母は来ていたけど父は新潟(で騎乗)だったので。父の前で勝ちたかったですね。また来年以降、乗れるように頑張りたい」とシリーズ2年連続出場、そして連覇を見据えた。

 上半期は同期の団野が高松宮記念(ファストフォース)でG1を獲って刺激を受け、自身はチャンスをものにできなかった。G1制覇は当面の目標だ。「秋は大舞台で活躍できるように頑張ります」と決意を口にした。晩夏の札幌の経験を糧に、さらに腕を磨いていく。

 《キング、女性騎手最高2位》豪州のレイチェル・キングが女性ジョッキーのWASJ過去最高となる2位。第1戦で勝利、第2戦で2着に入り、初日トップで折り返したが、2日目は第4戦で競走中止になるなど不運に泣いた。「2日目も素晴らしい結果になれば良かったですが、表彰台に上がれて光栄です。いい経験になりました。近いうちに日本に戻ってきて騎乗したい」と語っていた。

 《武豊、連覇逃すも3位「面目保った」》シリーズ連覇を目指した武豊は初日第2戦の勝利に続き、2日目の第3戦(3着)でもポイントを加算して総合3位。「何とか一つは勝ちたいと思っていた。表彰台にも立てて“ワールド・オールドスター・ジョッキー”の面目は保てました」とジョークで周囲を笑わせていた。

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