【菊花賞】ファントムシーフ 春から成長して坂路でグイグイ!武豊「チャンスある」

2023年10月19日 05:26

坂路で追い切るファントムシーフ(撮影・亀井直樹)

 攻め込んだ春とは違う。これが秋を迎えての成長なのだろう。神戸新聞杯3着をステップに菊獲りに挑むファントムシーフは朝一番の坂路。自らの意志でグイグイ駆け上がり、4F54秒4、ラスト1F11秒9を楽に刻む。騎乗した梛木助手も納得の笑顔だ。

 「4F55秒ぐらい、とのリクエスト。折り合いがついて、ペースアップしてからの走りも力強かった」

 ダービー(8着)出走時は武豊が初騎乗だったため「どれだけ、この馬を知ってもらえるか」(梛木助手)との意図もあり最終追いを含め、3週連続で手綱を取った。今はその必要がない。人馬の気持ちはシンクロ済み。菊花賞5勝の武豊は舞台を歓迎する。「スタミナはある方だし、折り合いが難しい馬じゃないから距離は気にしなくていい。強い馬がみんな出てくるがファントムシーフもトップレベルの1頭。チャンスはあると思う」。逆転戴冠の可能性ありだ。

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