【菊花賞】タスティエーラ 5カ月休養で春の弱点解消

2023年10月19日 05:30

モレイラを背に併せで追い切るタスティエーラ(右)(撮影・村上大輔)

 【激ウマ情報】5カ月の休養がダービー馬にもたらしたのは成長と体質強化。タスティエーラの走りを確認した堀師は自信に満ちた表情で口火を切った。「先週の段階で心肺機能もほぼ仕上がっていた。リフレッシュした非常にいいコンディション。(春当時は)前脚の関節を少し気にするようなところがあったが、歩様も改善している。ウイークポイントになっていた背中の痛みも取れている。追い切りの止め際に出ていたDDSP(喉の疾患)の症状も見せなかった」

 ケガの功名というべきだろう。タスティエーラが背中に疲れを見せたのは今夏、ノーザンファーム早来(北海道安平町)で乗り運動を再開した直後だった。北海道でも記録的な猛暑が続いていたことからトライアルを見送り本番直行を決定。じっくりと調整を進めたことで春の弱点を解消した。「今夏は暑かったので休養明けの臨戦はむしろアドバンテージ」と語る。

 先頭に立つと耳を立てて集中力を欠いた悪癖も解消。「併せ馬では残り1Fで抜け出したが、気を抜かずに走っていた」。ひと夏越して精神面でも成長したダービー馬。2冠ゴールが近づいた。

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