【菊花賞】ドゥレッツァの状態にルメールもサムアップ

2023年10月19日 05:26

ルメールを背に併せで追い切るドゥレッツァ(左)(撮影・村上大輔)

 【G1ドキュメント・美浦=18日】G1の共同会見は基本、東西3陣営ずつ。美浦は皐月賞馬、ダービー馬が“当確”。次点で古馬相手に新潟記念を勝ったノッキングポイントとなれば、4連勝中のドゥレッツァが漏れる形。なんと関東勢が豪華な菊花賞か。例年以上に取材に気合が入る田井は、追い切りに駆けつけたルメールを直撃した。

 最終デモはWコースで5F65秒5~1F11秒4。3馬身先行した年長馬クロミナンス(6歳3勝クラス)を一瞬で抜き去った姿からも、潜在能力を疑う余地なし。距離延長をクリアできるかどうかが焦点となる。ルメールは開口一番、「3000メートルは良さそう」と言い切った。理由は2つ。まずはドゥラメンテ産駒らしい大きなストライド。「跳びが大きくて、前々走(ホンコンJCT)のラスト250メートルは凄い脚を使って最後まで止まらなかった」。次に精神面。「びっくりするぐらいおとなしい。自分のリズムで走れれば、長い距離も問題ない」とのジャッジだ。尾関師も同調。「京都の菊花賞は切れ味を生かせる舞台。2200メートルではしっかり折り合いがついて最後まで伸びていた。挑戦する価値があると思う」と力強い。

 相手関係について、ルメールは「タスティエーラ、ソールオリエンスとG1レベルの馬がいる。大きな挑戦になるけど、走るたびに強くなっているからチャンスはあるよ」とサムアップ。重賞初挑戦で菊花賞を勝てば、90年メジロマックイーン以来33年ぶりの偉業だ。遅れてきた大物がいよいよベールを脱ぐ。

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