【天皇賞・秋1週前追い】イクイノックス圧巻!自己ベスト更新、ルメール「バッチリ」

2023年10月19日 05:13

ルメールを背に併せで追い切るイクイノックス(撮影・村上大輔)

 超豪華メンバー集結で注目される「第168回天皇賞・秋」(29日、東京)の1週前追い切りが東西トレセンで行われた。連覇が懸かるイクイノックス(牡4=木村)がWコースで6F78秒9~1F11秒8。6F計時はこの日の1番時計で、同コースでの自己ベストを1秒9も更新した。

 G15連勝が現実味を帯びる走りだった。ゆったりと伸びやかに。世界ランキング1位の脚力に、見守った報道陣からも嘆息が漏れた。ルメールが「バッチリ」と絶賛した圧巻デモ。2馬身先行したボーデン(5歳3勝クラス)も実力馬だが、いっぱいに追われた僚馬がまるでスローモーション。馬なりのまま抜き去り、1馬身先着した。鞍上は「心身ともにいい。秋は彼にとってベストシーズン」とにっこりだ。

 初の海外遠征だったドバイシーマクラシック。美浦坂路が改修工事のため、栗東で調整した宝塚記念。ベストコンディションではなかったのは確かだ。木村師は「疲れが残る中、アウェーの厳しい状況を乗り越えて体をつくってきた彼にとって、地元で調教できる今回は楽だと思う。日ごとに健康状態は良くなっている」。順調さを伝える口ぶりは春より明らかにトーンが高い。

 G1・5連戦5連勝となれば日本馬ではアーモンドアイに並ぶ大記録。最強牝馬の主戦も務めたルメールは「スタミナ、スピード、ストライドが大きくて走り方も凄い。彼は全部持っている。ドウデュースとの対決が楽しみだね」と自信を口にした。

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