（7）メイショウハリオで勝負する。前走、帝王賞でレース史上初の連覇を達成。その内容も濃かった。内を通る逃げ、先行馬が有利な馬場で後方を追走。4コーナーで大外へ進出して力任せに差し切った。過去の名馬と遜色ない能力を備えている。舞台は同じ大井2000メートル。当時と比べて時計がかかる砂に入れ替わったことは、パワータイプの同馬にとって都合がいい。大外から力強く突き抜けて王者の貫禄を示す。

　ノットゥルノが続く。昨年の東京大賞典は◎に先着し2着。安定感に欠くものの能力の高さは疑いようがない。距離不足だった南部杯はここへの叩き台と割り切れば度外視可能。力のいる馬場をこなせばテーオーケインズの逆転も。

　▼トランスナショナル（井樋師）状態は良好。相手は一気に強くなるし、後方のインでためて直線どこまで伸びてくるかだと思う。

　▼ノットゥルノ（平井助手）前走の南部杯は雨で前残りになってしまったので…。初めてのマイルで厳しさもあったと思う。ゴール板を過ぎる時は一番勢いのある感じで来ていたし、次につながる競馬ができたと思う。舞台は問題ない。あとは新しい砂がどうか。

　▼テーオーケインズ（高柳大師）しっかりと乗り込んで順調。コース形態も問題ない。あとは力を出せるかどうか。スムーズに自分の競馬ができれば。

　▼ケイアイパープル（村山師）ここを目標にやってきた。休み明けを使って良くなればと思う。大井は問題ない。あとは相手が強くなるので、どこまでやれるか。

　▼ウィルソンテソーロ（小手川師）交流重賞を使ってきたことで、少しずつたくましくなっている。前走のダメージはなく、スムーズに仕上げられている。

　▼サベージ（森下師）遠征の疲れも抜けて順調。相手は強いが、自分の形が決まっているのでそのレースをするだけ。コース相性はいいので期待している。

　▼メイショウハリオ（湊助手）夏をいい感じに過ごしてフレッシュな状態。順調に調整できた。去年より状態はいい。以前に比べて落ち着きが出て扱いやすくなってきた。休み明けの分は割引だが、大井は合うので。砂が入れ替わっているといっても、どの馬も条件は同じ。いい走りをしてほしい。

　▼ミヤギザオウ（森下師）前走は小回りで力を出し切れなかった。中1週だが、状態的には秋で一番いい感じ。コース替わりを生かして頑張ってほしい。

　▼キングズソード（寺島師）前走は立ち上げが遅れたが今回は併せ馬でしっかり時計も出せて順調に来ている。さすがに2000メートルで外々を回っては…とは思うが、それほど緩い流れにはならないと思う。レース的には、こなしやすいかな。

　▼クリノドラゴン（大橋師）1週前追い切りはジョッキー（幸）を乗せてしっかりやった。単走でも動けるようになっている。前走は休養明け、それも骨折明け。1カ月以上厩舎で乗り込んでいたので、仕上がり自体は悪くなかったと思う。使って良くなっているし、どこまでやれるか。

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