【チャンピオンズC】ようやく復調!グロリアムンディ反撃自信

2023年11月29日 05:26

CWコースで調整されるグロリアムンディ(撮影・亀井直樹)

 【G1ドキュメント・栗東=28日】火曜の栗東は暖かく、過ごしやすかった。調教が一段落した午前10時。チャンピオンズCにグロリアムンディを送り出す大久保師が報道陣の取材に対応してくれた。ダートに限れば【6・2・0・1】と堅実で、唯一の馬券圏外が宝塚記念12着からぶっつけで挑んだ昨年のチャンピオンズC12着。スタートから行きっぷりがひと息で見せ場なく撃沈。大久保師は「道中はチグハグになったし、今思うと出来もあまり良くなかったのかも…」と振り返る。

 韓国に遠征した前走・コリアCは2着と好走も、同じ日本馬の勝ち馬クラウンプライドには10馬身差をつけられ完敗。「現地での調教以前に初めての海外で環境の変化になじめず、馬がナーバスになっていた」。直近2回の敗戦は万全の出来ではなかったと断言する。

 一方で、出来が良かったというのが今春。3走前・ダイオライト記念が9馬身差の独走V。2走前・平安Sは道中3番手から早め先頭で楽々と押し切った。「この中間は春と同じような調整ができているし、いい雰囲気が戻ってきた。年齢を重ね、ようやく(心身ともに)完成の域に入ってきたし、昨年のチャンピオンズCと比べると全然違う」と自信を持って送り出す。

 振り返ると同じキングカメハメハ産駒で厩舎の先輩チュウワウィザードは5歳時だった20年、当レースを4番人気で勝った。陣営の強気な姿勢を信じて◎を打った田村が中京競馬場で大喜びしたのが3年前。早いものだ。今回も指揮官の前向きな言葉から当時と同じ雰囲気を感じている。

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