休養していた武豊が16日復帰へ「今週から乗ります」「ドウデュースが心の支えに」

2023年12月13日 08:35

武豊

 ようやくレジェンドが帰ってくる。天皇賞・秋当日の10月29日に騎乗馬の脱鞍の際に右大腿を蹴られ、筋挫傷で休養していた武豊(54)が今週の競馬からレース騎乗を再開する。13日、栗東トレセンで調教に騎乗し、「今週から乗ります」と自らゴーサインを出した。

 8日に調教騎乗を再開。今週もう一度、乗ってみて、その感触を踏まえ、復帰するかどうか決める、としていた。朝一番は朝日杯FS(17日、阪神芝1600メートル)でコンビを組むエコロヴァルツ(牡2=牧浦)に騎乗。坂路でタイセイランナー(3歳1勝クラス)と併せ、4F54秒6~1F12秒3で3馬身ほど先着した。

 土曜はターコイズS(16日、中山芝1600メートル)1鞍に騎乗予定で初マイルの前走・三年坂Sでオープン入りを決めたソーダズリング(牝3=音無)とのコンビ。来週に迫った暮れのグランプリ、有馬記念(24日、中山芝2500メートル)はダービー馬ドウデュース(牡4=友道)、ホープフルS(28日、中山芝2000メートル)はセンチュリボンド(牡2=庄野)がスタンバイしている。武豊との一問一答は以下の通り。

 ――8日に続く調教騎乗。復帰について。
 「今週から乗ります。(蹴られた時は)めちゃくちゃ痛かった。1馬力は凄い。きつかったですね。天皇賞を含め、それ以降も楽しみなレースが多かったので、このタイミングか…と思いました。早く復帰することをだけを考えていました。ケガしてから何もしなかった日はないですね。ありとあらゆることをやってきました」

 ――エコロヴァルツの感触は?
 「フットワークがいいし、能力、素質を感じます」

 ――有馬記念はドウデュースと再コンビ。
 「天皇賞はアイシングしながら、横たわって見ていました。ドウデュースの存在は自分にとって心の支えになりました。有馬記念は国民的行事。枠順抽選会の日は名古屋グランプリがあって参加できないんですよ。オレの見せ場がなくなった(笑い)。リモートでも出たいくらい」

 ――イクイノックスが引退し、一緒に走ることはなくなった。
 「良かった(笑い)。クリストフ(ルメール)は有馬記念でも乗りたかったと言っていました。でも、ダービーでイクイノックスを負かしたのは事実。凄い瞬発力があるし、本来の力を出せれば。春に勝った京都記念は阪神内回り。スピードの乗りが速く、スッと動ける。人馬ともに復活したいですね」

 ――復帰初日のターコイズSはソーダズリングで参戦。
 「マイルで、この馬らしさが出ました。前走は強かったですよ。ハンデも軽いし、楽しみですね」

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