（12）フォーエバーヤングが断然の主役だ。デビュー戦は着差がつかないスローペースだったにもかかわらず、好位から一瞬で抜け出して4馬身差圧勝。前走・JBC2歳優駿は勝負どころから長くいい脚を使って突き抜けた。2戦共にタイプの違う競馬で勝ち切っており、能力は折り紙付き。初めての左回り、マイル共に難なくこなすだろう。大外枠は不利を受ける心配が少ない分、歓迎。自慢の末脚で2歳王者に輝く。

　前走・兵庫ジュニアグランプリの上位組が相手だ。勝ち馬イーグルノワールは小回りOK。前々走で左回りをクリアしており、舞台設定に不安はない。インで脚をためて抜け出しを図る。サトノフェニックスも世代上位の力がある。

　▼イーグルノワール（音無師）間隔が詰まるので馬体回復に努めた。前走で地方のダートをこなせたのは収穫だった。先行力があるし、距離もマイルがいい。

　▼ウルトラノホシ（真島元師）前走から間隔は空いたが、思ったような調教ができた。左回りは初めて。練習で手前をうまく使えるようになってきた。距離はもっと欲しいが、一線級のメンバー相手にどこまでやってくれるか。

　▼アムクラージュ（藤原師）乗り込み十分で前走よりいい状態に持ってこられた。2歳馬だし若さはあるが、チャンスがない馬じゃない。あとは御神本に託す。

　▼オスカーブレイン（角川師）ここに向けて状態は問題ない。うまくゲートを出て1、2コーナーを上手に回って息を入れる競馬ができれば。自分の競馬をして頑張ってほしい。

　▼カタルシス（山崎尋師）状態はいいが、ここは相手が強い。この一走が今後のいい経験になれば。

　▼ヌートバー（佐藤博師）疲れもなく順調。相手が強いのは承知の上。チャレンジ精神で頑張りたい。

　▼サントノーレ（田中淳師）前走は今回を見据えて逃げる競馬をさせた。結果（6着）はともかく満足いく走りだった。1週前は坂路でいい動き。川崎の鎌倉記念は4角で物見をしたりと若さを見せたが、今回は2度目だから問題ないはず。

　▼ゼルトザーム（浜中）調教の動きは良く、状態は問題ない。前走は流れ自体も忙しかったが、出遅れてキックバックを嫌がりハミを取らなかった。課題も見えて中間はゲート練習もしてくれているようだ。ただ、川崎に替わっても小回りは変わらないし、器用さのないこの馬にはどうか。

　▼サトノフェニックス（西園助手）状態は安定。ジョッキー（和田竜）が開催のある日曜日に追い切りに来てくれて、入念に乗ってくれている。1F延長でも距離は持つと思う。

　▼ナスティウェザー（加藤征師）前走は最後外から決め打ちした形だけど、強い競馬だった。その後は体が大きくなって、パワーアップ。動きもいい。今回は距離がちょっと長い。その点だけが鍵になる。

　▼フォーエバーヤング（岡助手）稽古の動きが良く、具合はいい。川崎はやってみないと分からないが、パワーがあるので馬場は問題ないと思う。