「右トモが気になる」のは…今週復帰の武豊 コメントもキレッキレ「俺の見せ場が…。リモートでも出たい」

2023年12月13日 17:30

ドウデュースの1週前追い切りに騎乗し、笑顔で記者の質問に答える武豊

 競馬場に千両役者が戻ってくる。天皇賞・秋当日の10月29日に騎乗馬の脱鞍の際に右大腿を蹴られ、筋挫傷で休養していた武豊(54)が13日、今週からレース騎乗を再開することを表明。この日、栗東トレセンで調教にまたがり、「今週から乗ります」と自らゴーサインを出した。

 朝一番は17日に迫るG1・朝日杯FS(阪神芝1600メートル)でコンビを組むエコロヴァルツ(牡2=牧浦)に騎乗。そして、24日の大一番・有馬記念(中山芝2500メートル)でのパートナーとなるドウデュース(牡4=友道)の1週前追い切りもこなした。

 復帰デーとなる16日は中山でG3・ターコイズ(芝1600メートル)にソーダズリング(牝3=音無)に騎乗。48日ぶりの実戦復帰に向け表情は明るく、ユーモアに富んだ言葉も口をついた。

 「自分のとって心の支えになりました」という昨年のダービー馬・ドウデュース。21日には有馬記念の公開枠順抽選会が行われるが、当日は名古屋グランプリ参戦予定のため、枠順抽選会には参加できない。過去に自らの手で好枠を引き当てた実績があるため、「俺の見せ場がなくなった(笑い)。リモートでも出たいくらい」と話した。

 ドウデュースの1週前追い切りを終えて引き揚げると、「天皇賞(秋)の1週前に乗って以来。相変わらず動くね」と第一声。「ただ、右トモ(後肢)がちょっと気になる…。俺の(笑い)」と報道陣を笑いに包んだ。

 ここまで他の追随を許さないJRA通算4465勝。「早く復帰することだけを考えていました。ケガしてから何もしなかった日はないですね。ありとあらゆることをやってきました」。ついに帰還するスーパージョッキーが、また印象的な勝利を積み重ねていく。

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