【朝日杯FS】ダノンマッキンリー 無敗頂点へ伸び伸び!ラスト1F11秒2、マイルのイメージもばっちり
2023年12月15日 05:30 「第75回朝日杯FS」(17日、阪神)の出走馬17頭が14日、確定した。2戦2勝のダノンマッキンリー(牡2=藤原)がCWコースで木曜追い。単走でしまい重点ながらラスト1F11秒2と鋭い伸び。初のマイル戦へ自信ものぞかせた。2億円ホースが3走目でいざ、山頂へ。態勢は整った。同レースは15日に枠順が決まる。
いつもの形でいい。ダノンマッキンリーは前走同様に日曜日にCWコースで3Fの時計を出し、木曜に最終追い。福永技術調教師を背に、CWコース単走で半マイル追いを消化した。序盤は前進気勢を見せながら直線は力強い脚さばきでラスト2Fから一気のギアチェンジ、11秒5→11秒2と鋭い伸び。4F53秒4をマークした。藤原師は納得の表情を浮かべながら「前走の調整と同じような形。速い時計はいらないからね。ガムシャラに走るタイプで、時計よりいかに気持ち良くコンタクトできるか。折り合い重視という点では良かったですね」と合格点を与えた。
昨年のセレクトセールで2億4200万円(税込み)の値をつけた高額馬。トレーナーの期待も大きい。5月に一度栗東へ入厩して放牧へ。「体力をつけてから北海道に出して、成長を促した。ここまで青写真通り力を発揮してくれています」と話した。行きっぷりのいいタイプとあって、デビューから2走は1400メートルを選択した。前走の秋明菊賞は中団で構え、4角は6番手の外。力強く翼を広げた。一気のごぼう抜きで新馬戦から連勝ゴール。初戦から着差を広げ、時計も詰めた。
「前走は勝たせたいという目的で使った。いいパフォーマンスでしたね。一つずつ階段を上っています。スピードと気性の問題で1400メートルを使ってきたけど、乗り難しい馬ではないからね。マイルのイメージで馬もつくってきていますし、距離は問題ないです」とキッパリ。1F延長に自信を見せた。
過去10年で無敗馬が7勝を挙げている。ここ2年はドウデュース、ドルチェモアと2戦2勝でこのレースを迎えた馬が勝利を飾った。素質馬がいざ、山頂へ。先週の阪神JFに続き、今週も無敗王者が誕生する。
《ルメール13度目の挑戦》ルメールは平地G124レースのうち20レースで勝利を挙げている。残りは4つ。朝日杯FSは過去に12回騎乗して08年フィフスペトルの2着が最高着順。1番人気での騎乗は18年グランアレグリア(3着)の1回のみだ。武豊もこのレースと縁がなく22度目の挑戦だった一昨年のドウデュースで初勝利。今度はルメールの番となるか。