シャフリヤールが最終追い、有馬記念に向け躍動感あふれる絶好の動き 松山「良かったですね。迫力ある」

2023年12月21日 11:59

<有馬記念 シャフリヤール追い切り>馬場入りするシャフリヤール(撮影・郡司 修)

 21年ダービー馬シャフリヤールが滞在している中山競馬場の芝コースで21日、最終追いを行った。新コンビの松山を背に実戦でも走る内回りの向正面へ。時折、尻っぱねする元気の良さ。3コーナー手前でピッチを上げ、直線の急坂を力強く軽快に駆け上がる。っ4F50秒9~1F11秒2(馬なり)。躍動感あふれる絶好の動きだ。

 前日20日に続いて騎乗した松山は「良かったですね。しっかり一歩一歩動いていたし、迫力のある動き。1頭でこちら(中山)に来ているのでしっかり気合をつけるような形で、ちゃんと反応してスッと動けていた。実際元気もいいですし、順調にきていると思う」と手応え。動きを見守った藤原師も「良かった。素晴らしかった!!香港の時が絶好調だったけど、それをキープできている。迫力がある」と目を輝かせた。

 11月のブリーダーズC3着後、遠征した香港で主催者が健康条件を理由に取り消し、有馬記念にターゲットを切り替えた。18日に中山に移動。同師は「体もいつもの感じだし、馬が何よりタフ。健康状態が何より一番だけど、見た目にもクリアできている」と目を細めた。

 新コンビ松山と縁のある新パートナーだ。有馬記念初騎乗が全兄アルアイン(11着=19年)だった。鞍上は「馬体の大きさや馬格は違いますが、兄弟そろっていいものを持っていると思う。初めてG1を勝たせてもらったのもアルアイン(17年皐月賞)。そうした馬の兄弟でもう一度有馬記念に乗れるのはうれしく思います。しっかり結果を出したいと思います」と誓った。

 晴天続きの中山は自慢の切れを生かすには絶好舞台。同師は「雨も降らなそうだし、条件的にもチャンス。グリップの利く馬場は凄くいい」と前向きに続けた上にこう語った。
 「あとは馬を信じるだけ。信じられるだけの体調にある。アッと驚かせるよ!!」。指揮官は力を込めて、言い放った。有馬記念史上初めて、3世代ダービー馬が集う夢の共演。最年長ダービー馬シャフリヤールが貫禄を示す態勢は整っている。

特集

2023年12月21日のニュース