秋山真 理想とするジョッキーでずっといられた

2024年2月26日 05:35

小倉競馬で行われた引退式終了後、騎手仲間から胴上げされる秋山真

 【手記】前日は久しぶりにたくさん依頼してもらい、疲れてよく寝られましたね。無事に終われて、ほっとしました。父がジョッキーだったので自然と目指すようになった世界。子供の時から(武)豊さんに憧れていました。自分の中で格好いいな、競馬でああやって乗りたいなというのは漠然とありました。騎手としてここまで来られたのは師匠の野村先生のおかげです。デビュー2年目でキョウエイマーチ(97年桜花賞馬)にも乗せていただきました。技術的なことは凄く分かりやすく教えてもらい、元騎手だった先生の騎手像と自分が描いていた騎手像が凄く重なっていて。奇麗に乗ることを大切にしてきました。重心を意識して馬の上でいかに走りやすいところで乗っていられるか、そこにずっといられるかが大事だと思ってやってきました。自分がジョッキーだっていう誇りというかプライドだけは譲れなかったですね。自分が理想とするジョッキーでずっといられましたしラッキーだったと思います。

 正直、乗れるなら一生ジョッキーが良かったし未練はあります。20年に落馬でケガをした後、復帰を早めて乗ったけど安定感がなかった。自分の理想とは、かけ離れている感じになってきたなと感じました。それで調教師試験の勉強を始めました。やっていけば少しずつ問題も理解できるようになっていく。でも、そうなると騎手から遠ざかっているなと思うように。最初はその葛藤が凄くありましたね。それが一番きつかったです。ジョッキーの方がいいなと思いながらも、アカンアカン勉強しようと。その繰り返しでしたね。勉強するより、騎手をやめないといけないのがきつかったです。

 いろいろな競馬場に行かせてもらい、運良く全10場重賞制覇を達成することもできました。小倉はデビュー当初、長期で滞在していましたし好きな競馬場。こうやって引退式をしていただいたのはありがたいですね。今日3Rで勝った時は場内から温かい拍手を送ってもらいました。やっぱり競馬場でお客さんに応援してもらえるのはうれしいですね。長い間、応援していただき、もう本当、感謝の気持ちしかありません。これからもいろいろな人に応援してもらえるような、和気あいあいとした厩舎をつくっていきたい。調教師として開業して競馬場に出走させた時は秋山厩舎の馬、応援してください。よろしくお願いします。 (JRA騎手)

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