【阪急杯】ウインマーベル重賞3勝目!直線伸びて鼻差捉えて高松宮記念の切符ゲット

2024年2月26日 05:25

<阪神11R・阪急杯> アサカラキング(奥)、サンライズロナウド(手前)との接戦を制したウインマーベル (撮影・亀井 直樹) 

 地力を発揮し、鼻差の接戦をものにした。「第68回阪急杯」は1番人気ウインマーベル(牡5=深山)が道中4番手から直線しぶとく伸びて3度目の重賞制覇。昨年暮れの阪神Cに続く連勝で高松宮記念(3月24日、中京)の優先出走権を確保した。

 底力でねじ伏せた。阪神C1着からの臨戦だったウインマーベルが同じ阪神芝1400メートルで貫禄を示した。逃げ粘る3連勝中のアサカラキングを1完歩ごとに追い詰める。鼻差捉えてゴールに飛び込み、写真判定を経て勝利を確認すると松山が頬を緩め、パートナーの首筋をなでた。「接戦でしたけど、よく勝ち切ってくれました。馬に感謝したいです」とねぎらった。

 松山が手綱を取るのは騎手別最多の10度目。この勝利を含む重賞3勝全てでコンビを組み、一昨年のスプリンターズS2着など、あと一歩で悔しい思いもしてきた。その持ち味を発揮するため、まずはスタートを決めることに集中していた。最内枠から好発を決めて4番手につけ、手応え良く直線へ。馬群をさばくとグイグイ伸びてきた。「重馬場が得意な方ではないと思いますが開幕週の分、こなしてくれました。(本来は)もっと切れる脚を使える馬」と道悪の影響があったとしつつ、さすがのパフォーマンスだった。

 深山師もその勝ちっぷりに目を細める。「普段の調教から前向きさが出て、精神的にしっかりしたなと思います」と成長を口にした。今後はオーナーサイドと話し合いを進めながらだが、高松宮記念が視野に入る。「最近はスタートが安定したし、千二でも通用すると思います」と続けた。重賞連勝で充実期を迎えた5歳馬の動向から目が離せない。 

 ◆ウインマーベル 父アイルハヴアナザー 母コスモマーベラス(母の父フジキセキ)19年5月8日生まれ 牡5歳 美浦・深山厩舎所属 馬主・ウイン 生産者・北海道新冠町のコスモヴューファーム 戦績21戦6勝(重賞3勝目) 総獲得賞金3億2240万5000円 馬名の由来は冠名+驚くべきこと。

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