【宝塚記念】(4)ドウデュース 初の淀攻略へ追い風!持ち味出せる内の偶数枠
2024年6月21日 05:28 宝塚記念ファン投票、歴代最多の23万8367票を集めたドウデュースは4枠4番。大江助手は「この頭数なので特に枠順は気にしていなかった。元々ゲートが悪い馬ではないけど前走のことを踏まえても(後入れの)偶数は良かったと思います」と笑顔を見せた。
昨年のドバイターフは左前肢ハ行で出走取消。リベンジを期した今年のドバイターフはスタートで後手に回った。4番ゲートから内で脚をためたが直線、前が壁になり、さばきづらいシーンもあって5着。この馬本来の走りができなかった。大江助手は「助走をつけて直線に入りたかったけど馬群が密集し、スペースがなくて持ち味を生かせなかった」と唇をかんだ。
ドバイから帰国後は検疫を挟み、栗東近郊のノーザンファームしがらきでリフレッシュして栗東に帰厩。ここに向けて順調に稽古をこなした。これまでと同じくプール調教を併用しながら追い切りはCWコースで好時計を連発。1週前追いは武豊を背に6F79秒8~1F10秒8と超抜の動きを見せた。「これまで帰厩直後は腹周りがゆったりしている印象が強かったけど今回は入厩当初から重く見せることなく、シュッとした体つき。フィジカル面で凄く成長を感じますね。元々、完成度が高かったけど、ここに来て競走馬として本格化してきました」と充実ぶりをアピールする。
キャリア14戦目で京都初参戦。3角から4角にかけて下り坂の対応がポイントになる。「いろんな競馬場を経験しているし、気にする材料ではないですよ。さばきやすい頭数だし、何の不安もありません」。振り返れば前回の京都開催、06年は武豊&ディープインパクトが雨中の決戦を制した。「春の最後をユタカさんに締めくくってもらいたい」と武豊に全権委任。内の偶数という絶好枠を追い風に、昨年イクイノックスに続く7頭目(84年グレード制導入後)の秋春グランプリ連覇に突き進む。