【宝塚記念】(13)ルージュエヴァイユ 今年も“牝馬優勢”か!?近11年で7勝「幸せの8枠」
2024年6月21日 05:28 近11年で7勝と宝塚記念で圧倒的な成績を誇る8枠(13番)に紅一点ルージュエヴァイユが入った。16年マリアライト、19年リスグラシュー、20年クロノジェネシスと牡馬を撃破した名牝もそろってピンク帽だった。今年は18年ぶりの京都開催で例年とはコースこそ異なるが、週末の雨予報でインコースは荒れる公算が大。5年連続で馬券に絡んでいる“牝馬優勢”の流れが、今年も継続する可能性は高まったか。黒岩師は「週末は雨予報ですし、レース当日の馬場状態はまだ読めないところがあります。うまく立ち回れるように準備していきたい」と吉兆枠を受け止めた。
今回と同じ京都2200メートルで行われた昨秋エリザベス女王杯でコース適性を示す2着好走。前走大阪杯は11番人気の低評価を覆す3着で、一線級の牡馬相手でも脚力が通用することを証明してみせた。凱旋門賞馬デインドリームの孫娘で血統背景は盤石。指揮官もその精神力の強さに「さまざまな遠征に適応してくれましたし、渋った馬場にも適応してくれている」と全幅の信頼を寄せている。
中間の短期放牧でのリフレッシュ効果がてきめんで、2週前、1週前とWコースでラスト1F10秒8の猛ラップを刻んだ。父ジャスタウェイが世界一に輝いた5歳シーズンを迎え、まさに充実一途。「しっかり走り切ってくれさえすれば、(タイトルを)獲れる力のある馬だと思っています」と黒岩師。重賞初勝利が夢のグランプリとなるかもしれない。