【宝塚記念】“地元開催”吉岡師もG1初制覇 ブローザホーンVにホッ「雨でチャンスあると思っていた」

2024年6月24日 05:26

宝塚記念をブローザホーンで制した吉岡調教師(撮影・亀井 直樹)

 06年以来、18年ぶりの京都開催。ブローザホーンを管理する吉岡師は京都府出身、うれしいJRA・G1初制覇となった。「地元ということで、たくさん応援にも来てくれていました。まだ実感が湧かないし、信じられないのが正直な気持ち。(雨で)凄くチャンスはあると思っていたし、運も味方した。ゴールの瞬間はホッとしましたね」と安どの表情を浮かべた。

 ブローザホーンは今年1月の日経新春杯で重賞初制覇。中野栄治師が定年引退を迎えるタイミングで吉岡厩舎が引き継いだ。指揮官は「G1を勝てたことで一つの恩返しになったと思います。うれしいですね」と喜びを口にする。昨年5月のオープン入りから1年余りでG1馬に上り詰めた。「グランプリホースになって、いろんな選択肢があると思う。今後のことはオーナーと相談しながら決めたい」。充実の5歳。これから先も楽しみしかない。

 ◇吉岡 辰弥(よしおか・たつや)1976年(昭51)3月2日生まれ、京都府出身の48歳。93年7月から栗東・藤岡範厩舎で調教助手を務め、08年3月に角居厩舎へ。担当馬サートゥルナーリアで18年ホープフルS制覇、19年に調教師免許を取得、20年3月に厩舎を開業。同年はJRA14勝、21年27勝、22年22勝、昨年38勝でキャリアハイを更新した。今年22勝。「角居厩舎で学んだことがベース」と話す。JRA通算1012戦123勝、うち重賞5勝。

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