【京都記念】ヨーホーレイク重賞3勝目!古豪7歳健在、終始イン回り次世代完封
2025年2月17日 04:25 京都競馬場で行われた「第118回京都記念」は5番人気の7歳馬ヨーホーレイクが重賞3勝目。ディープインパクト産駒は16年連続のJRA重賞V。断然人気の2冠牝馬チェルヴィニアは9着に沈んだ。
衰え知らずのヨーホーレイクが内外から追いすがる次世代を完封した。かつては完治が難しいとされた屈腱炎を乗り越えた古豪の馬上で、殊勲の岩田望は左手で力強く拳を握った。「強かった。7歳でも本当にフレッシュ。今年、さらに飛躍してくれると思う」。昨年の鳴尾記念以来、通算3個目の重賞タイトル。ディープインパクト産駒は10年から16年連続のJRA重賞制覇となった。
ハミを工夫した効果で課題の折り合いが改善した。前半5F62秒9のスローペースでも先行集団でリラックス。「いい位置でレースができたのが勝因。今日は内の馬場が良かった。枠も内(1番枠)だったので決め打ちした」と進路取りはインコースに固執。最後の直線、末脚自慢の上位人気馬が外に活路を見いだした頃には既にセーフティーリードを築いていた。あとは持ち前の勝負強さで、インで粘るリビアングラスをゴール板までに競り落とすだけ。まさに完勝だった。
遠征先のカタール(アミールトロフィーにサトノグランツが出走)に滞在中の友道師は本来、機上の人となっていたはずだが、当地のレースが順延した影響でライブでの観戦がかなったという。20キロの馬体重増については「スタッフと10キロは成長分、10キロは余裕かなと話していた」と明かし、「まだまだ馬が若い。3歳の頃から期待していた馬だから」と勝利を喜んだ。
今後は「脚元が無事なら」の注釈付きで大阪杯(4月6日、阪神)をターゲットに設定。「脚元のことがありながら頑張ってきた馬だから何とかG1を獲らせたい」と指揮官の言葉にも熱がこもる。エフフォーリア、タイトルホルダーに続いて、昨年の有馬記念を最後に同期のダービー馬シャフリヤールも種牡馬入り。クラシックホースがターフを去っても、7歳世代にはまだ、不屈の闘将ヨーホーレイクがいる。
◆ヨーホーレイク 父ディープインパクト 母クロウキャニオン(母の父フレンチデピュティ)18年3月19日生まれ 牡7歳 栗東・友道厩舎所属 馬主・金子真人ホールディングス 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績12戦5勝(重賞3勝目) 総獲得賞金2億5421万3000円 馬名の由来はカナディアンロッキーの湖。