「メイショウ」馬主・松本好雄さん死去 87歳 8月23日に個人馬主として史上初のJRA2000勝達成
2025年9月2日 13:09 株式会社きしろ代表取締役会長で、馬主として「メイショウ」の冠名で親しまれる松本好雄(まつもと・よしお)さんが膵臓(すいぞう)がんのため8月29日に死去したことが2日、分かった。87歳だった。代表取締役会長を務めていた株式会社きしろによると通夜、告別式は近親者のみで執り行われ、後日お別れ会を予定している。
1974年に馬主免許を取得し、翌年2月9日の京都6Rチェリーパス(8着)で馬主デビュー。冠名のメイショウは「明石の松本」が由来で名将ともかけている。「青、桃襷(たすき)、桃袖」の勝負服は競馬ファンなら知らない人はいない。51年間の馬主歴でJRA重賞73勝、G1は12勝(J・G12勝含む)。2006年の日本ダービーはメイショウサムソンで制した。
8月23日の中京3Rでは所有馬メイショウハッケイが勝ち、個人馬主として史上初のJRA通算2000勝を達成。メモリアルVの一戦を自宅で観戦していた松本さんは「やっぱり人のおかげでしょうね。競馬は奥の深い、歴史のある遊びですから、これからも楽しんでほしいと思いますね」とJRAを通じて感謝のメッセージを寄せていた。
座右の銘は「人がいて、馬がいて、そしてまた人がいる」。人馬の絆を大切にし半世紀以上、日本競馬界の発展に貢献してきた。