【不来方賞】メイショウズイウン3着 本田師「オーナーが買ってくださった馬」「最後に会えて良かった」
2025年9月2日 18:56 昨年からJpn2に昇格した3歳重賞「第57回不来方賞」が2日、盛岡競馬場で行われ、1番人気ナルカミ(牡3=田中博、父サンダースノー)が逃げ切って重賞初制覇。ダート3冠最終戦「ジャパンダートクラシック」(10月8日、大井ダート2000メートル)の優先出走権を獲得した。
冠名メイショウで知られ、8月29日に膵臓(すいぞう)がんのため息を引き取った松本好雄さんの所有馬メイショウズイウン(牡3=本田、父ホッコータルマエ)は3着。天国にささげる重賞Vはならなかったが道中4番手で流れに乗り、見せ場をつくった。
管理する本田優師(66)は「オーナーが買ってくださった馬。何とか重賞を獲れたら…と思ったけど、これまで経験したことのない馬場(不良)だから仕方ない。もう少し乾いた馬場の方がいいかな。まだこれからの馬。また次、頑張ってくれると思うよ」と前を向いた。
本田師はメイショウハッケイ(牝2、父ダイワメジャー)を管理し、8月23日の前走未勝利勝ちがオーナーのJRA通算2000勝となった。「騎手時代、調教師になってからもお世話になった方。なるべく早く2000勝を決められたら…という思いもあって連闘したけど勝ってくれて良かった。翌日の夜に明石で食事をご一緒させていただき、ありがとうと言ってくださった。最後に会えて良かったです」と在りし日の姿をしのび、思いをはせた。