【チャンピオンズC】闘病中のスタッフの力になれたら…厩舎一丸みんなの力で勝ち切ったダブルハートボンド

2025年12月8日 11:25

ディープボンドの調教役を務めた谷口助手

 9センチ差の激戦をものにした。師走のJRAダート頂上決戦「第26回チャンピオンズC」が7日、中京競馬場で行われ、3番人気ダブルハートボンド(牝4=大久保、父キズナ)が好位から長く脚を使って鼻差V。ウィルソンテソーロとの一騎打ちを制し、G1初制覇を飾った。牝馬Vは15年サンビスタ以来、2度目の快挙。坂井瑠星(28)は23&24年レモンポップを合わせ、レース史上初の3連覇。大久保龍志師(59)は20年チュウワウィザード以来、当レース2勝目を挙げた。

 みんなの力で勝ち切った。デビュー時から稽古をつけていた攻め専(調教騎乗がメイン)の谷口辰夫助手が現在、闘病中。03年開業の大久保厩舎で初期からスタッフを務め、支えてきた。国内外で重賞を4勝(20年京都新聞杯、21&22年阪神大賞典、21年仏フォワ賞)し、4年連続で天皇賞・春(21~23年3年連続2着、24年3着)に出走したディープボンドの元調教役でもある。人柄が良く、記者からも慕われるホースマン。大久保師は「谷口が闘病中なので引き継ぐ形でやってきました。この勝利を見て(谷口助手も)頑張ってほしい」と励ましの言葉をかける。バトンを受け、調教役を任された八木助手が担当スタッフの平子助手と二人三脚で完璧に仕上げ、実を結んだ。

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