【日経新春杯】ゲルチュタール王道歩む!杉山晴厩舎期待の菊花賞4着馬、重賞初制覇へ

2026年1月14日 05:20

厩舎へ向かうゲルチュタール

 伝統のハンデG2「第73回日経新春杯」は24年の勝ち馬ブローザホーンが天皇賞・春2着→宝塚記念1着の飛躍につなげた。今年も躍進を期す注目株が多数エントリー。昨秋の活躍が目覚ましかった4歳世代からは、菊花賞4着ゲルチュタールが初めての重賞タイトルを狙って参戦する。

 昨年61勝でJRAリーディングを独走した杉山晴厩舎。年間60勝以上は19年安田隆行厩舎以来6年ぶりの快挙となった。名門厩舎の角の馬房に陣取るのが房野陽介助手。午(うま)年は「体が一つじゃ足りない」多忙な一年となりそうだ。

 厩舎のリーディングに年末のG1勝利で花を添えたホープフルS勝ち馬ロブチェンも担当。2戦1勝の3歳馬メルカントゥールにもダート路線で大きな期待をかけている。そして、日経新春杯で重賞初制覇に挑むゲルチュタールも手がける。ハイレベルと評される4歳世代の菊花賞4着馬。「今年は王道を歩んでほしい馬。いいところで勝負したいので負けたくない」と言葉に力を込める。

 「人も馬も自主性に勝るものはない」と語る房野助手は、ゲルチュタールの課題を単純明快に解説する。無尽蔵のスタミナを有する一方で、「まだ促されて走っている」。前走の菊花賞を例に持ち出し、「1周目のスタンド前では乗りやすそうに走っていた。いい面でもあるけど、勝負どころでギュンと行ける部分が欲しい。(1着の)エネルジコと比べても、そこが負けにつながっている」と分析する。

 千里の道も一歩より。課題克服のため、主戦の坂井が追い切りに騎乗するたびに「道中の行きっぷりを確認して」とオーダー。コツコツと積み上げて「徐々にだけど良くなっている」と手応えを口にする。8日の1週前追いでは坂井を背にCWコースでいっぱいに追われ、ラスト1F10秒9の好時計をマーク。「先週はしまいも良かった。馬としてはずっと順調に来られている」と目尻を下げる。

 菊花賞好走に満足せず、高みを目指す鍛錬の26年。「能力があるのは分かっているので、ただの長距離馬で終わらないように」と同助手。その進化の歩みが理想的な曲線を描けば、伝統のハンデG2は通過点となるはずだ。「ゴールドシップみたいにスタミナを生かす競馬ができれば。理想としてはキタサンブラックのように先行抜け出し、押し切りができるようになれば」。目指すは“中距離でも戦えるステイヤー”。名門の体力自慢は、名馬への道を一歩ずつ進んでいく。

 《先輩は4歳初戦快勝》長らく杉山晴厩舎を支えたジャスティンパレスは昨年の有馬記念7着を最後に種牡馬入り。2~6歳で活躍した偉大な厩舎の先輩は22年菊花賞で3着に好走し、4歳初戦だったG2阪神大賞典を快勝。勢いに乗って挑んだ天皇賞・春でG1初制覇を飾った。昨年の菊花賞4着ゲルチュタールも伝統のG2で好スタートを飾り、ビッグタイトルを目指す。

 《菊花賞好走組全て連対》現4歳世代のレベルの高さは昨秋の大舞台で証明済み。昨年の天皇賞・秋は1着マスカレードボール、2着ミュージアムマイルで史上初の3歳馬ワンツーフィニッシュとなった。マスカレードは続くジャパンCで日本馬最先着の2着、ミュージアムは有馬記念を制覇。同世代は今年の中山金杯でもカラマティアノスが勝ち、重賞初Vを飾った。過去10年の日経新春杯では4歳馬が年齢別トップの5勝をマーク。中でも前走菊花賞5着以内だった4歳は【2・2・0・0】と全て連対しており、菊花賞4着ゲルチュタールも好勝負必至だ。

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