エルコンドルパサーはダート路線でもきっと大成していた

2026年1月16日 05:25

98年、京成杯を制したマンダリンスター

 【競馬人生劇場・平松さとし】今週末、中山競馬場では京成杯(G3)が行われる。

 今から28年前の1998年、当時は芝1600メートルで施行されていたこのレースを制したのがマンダリンスターだった。

 同馬は新馬勝ちを収めているが、それはデビュー2戦目のことだった。現在の新馬戦は出走経験のある馬には出走資格がないが、当時は同一開催(節)内であれば何度でも出走可能だった。そのため、開催前半にデビューした馬が、後半に組まれた新馬戦に再び出走するのが一般的だった。いわゆる「折り返しの新馬」と呼ばれるもので、マンダリンスターもまさにこの制度を活用して勝ち上がった。

 なお、マンダリンスターのデビュー戦は2着に敗れているが、この時、同馬に7馬身差をつけて悠々とゴールを駆け抜けたのがエルコンドルパサーだった。後にNHKマイルC(G1)とジャパンC(G1)を制し、さらに凱旋門賞(G1、99年)では日本馬として初めて連対(2着)を果たした名馬である。後に重賞を勝つことになるマンダリンスターに1秒以上の差をつけての圧勝も、今となってはうなずける結果だったと言える。

 そのエルコンドルパサーのデビュー2戦目は、自己条件の500万下(現在の1勝クラス)、ダート1800メートル戦だった。ここでは初戦の7馬身を上回る9馬身の差を2着につけて圧勝した。ちなみにこのレースが行われたのは98年1月11日の6R。つまり、マンダリンスターが京成杯で重賞初制覇を成し遂げる約2時間40分前の出来事だった。

 デビュー2戦の内容から高い評価を得たエルコンドルパサーは、マンダリンスターの重賞制覇によって、さらに注目度を高めた。先述の通り、最終的には芝のG1路線で歴史的な実績を残すことになるが、もしダート路線を進んでいたとしても、やはり恐ろしいほどの強さを見せていたに違いない。ちなみに、デビュー3戦目となった共同通信杯は降雪の影響でダートに変更されたが、エルコンドルパサーはここも難なく勝利し、重賞初制覇を果たしたのだった。(フリーライター)

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