石神深一騎手が引退「燃えたぎるものが薄まってきたのを感じた」柄崎将寿厩舎で調教助手に

2026年4月8日 14:33

障害王者オジュウチョウサンの主戦騎手を務めた石神深一

 JRAは8日、石神深一(43=美浦・フリー)から騎手免許の取り消し申請があり、30日付で騎手免許を取り消すと発表した。

 石神深は「昨年末くらいからレースに乗ってて、レース後に映像を見て、うまく乗れていないなと感じていた。実際、昨夏以降は全然勝てなかったし、昨年は目標の10勝に届かなかったからね。年明けから気を取り直して頑張ろうと思ったけど、思ったような成績が出なくて、これじゃあな、と。燃えたぎるものが薄まってきたのを感じて、引退を決意した」と引退の理由を語った。

 思い出のレースに挙げたのは22年中山グランドジャンプ。「オジュウチョウサンが最後に勝ったレース。年齢的にかげりが見える中で、オジュウがよく復活してくれたし、僕もうまく導けた」と回顧。「オジュウは僕の中で凄く大きい存在です」と名ハードラーに感謝した。

 引退後は柄崎将寿厩舎で調教助手になる予定。「柄崎師が“うちは助手が少ないから来てほしい。何月になっても待つから”と言ってくれたので」と経緯を説明した。

 石神深は01年3月に美浦・成宮明光厩舎所属でデビューし、JRA通算4096戦218勝(うち障害1390戦148勝、8日現在)、障害で活躍したオジュウチョウサンの主戦を務めるなど障害G1・11勝を含む障害重賞26勝をマークしている。4日に中山の障害未勝利で4番人気ミレニアムヒロインを勝利に導き、今年3勝目(32戦)を挙げた。

 長男・深道(ふかみち、20=美浦・和田正)が24年3月に騎手デビューし、次男・龍貴(りゅうき、17)さんは7日にJRA競馬学校騎手課程に入学した。

 中山グランドジャンプが組まれている18日に中山で最終レース終了後、16時45分ごろからウイナーズサークルで引退式が行われ、その模様はYouTube「JRA公式チャンネル」でライブ配信する他、グリーンチャンネル、BSイレブンで放送される。石神深は「障害ジョッキーで引退式を開催してくれることはまれ。しかも、思い出の多い中山で…本当にうれしい」と思いを語った。

 また、11日(土)から19日(日)の競馬開催日に中山競馬場地下1階センターコートにてパネル展示「石神深一騎手 メモリアル展示」が開催される。

 ◇石神 深一(いしがみ・しんいち)1982年(昭57)6月3日生まれ、茨城県出身の43歳。父・富士雄さんは元JRA騎手(92年引退)。01年3月デビュー。同期に大庭和弥(現・調教助手)、川島信二(現・調教助手)、小坂忠士、難波剛健、平沢健治(現・調教助手)、蓑島靖典らがいて元騎手の柄崎師も同期。同31日の中山3Rライデンノハナで初勝利。07年から障害騎乗を増やし、13年新潟ジャンプS(アサティスボーイ)で重賞初制覇。JRA通算4096戦218勝、うち障害1390戦140勝、重賞は全て障害で26勝(8日現在)。1メートル59、46キロ。

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