【紫苑S】マスターソアラ デビュー3戦目で重賞初制覇 秋華賞切符獲得「ポテンシャル感じた」

2026年9月7日 05:30

<中山11R・紫苑S>レースを制した(4)マスターソアラ(手前) (撮影・村上 大輔)

 秋の中山開幕週を彩る秋華賞トライアル「第11回紫苑S」が6日、中山競馬場で行われた。6番人気マスターソアラが差し切って重賞初制覇。2着サムシングスイート、3着ドリームコアまでが秋華賞(10月18日、京都)の優先出走権を獲得した。阪神ではサマースプリントシリーズ最終戦「第40回セントウルS」が行われ、1番人気フリッカージャブが2番手から抜け出してV。重賞連勝を飾った。同シリーズは2勝を挙げたピューロマジックが合計26ポイントで優勝。同馬の関係者には褒賞金として計4000万円が贈られる。

 秋の訪れを実感する雨模様。重馬場の持久力戦を制したのは、まだデビュー3戦目のマスターソアラだった。クラシック好走馬を蹴散らし、堂々の重賞初制覇。大野は「ポテンシャルを感じた。強かった」と泥まみれの勝負服をぬぐいながら、初コンビのパートナーを称えた。

 きっちりスタートを切って内ラチ沿いを確保。400メートルの距離延長、初の2000メートルだったが、しっかり折り合いがついた。4角手前から早めに仕掛けた人気馬を見て、鞍上は直線入り口で絶妙なスパート。馬場のいい外めから力強く伸び、最後は2着サムシングスイートを半馬身退けた。

 大野は24年11月の福島記念(アラタ)以来、1年10カ月ぶりのタイトル奪取。「返し馬から馬場をこなしてくれそうなフットワークだった」とレース前の感触を明かしつつ、「今後の長めの距離に向けて折り合いを大事にしていこうという話を(蛯名正)先生としていたが、思ったよりポジションが取れた。リラックスして走れていて最高の形。手応えはあったし、差し切ってくれるだろうなと思った」と振り返った。

 昨年11月の新馬戦を豪快に差し切りV。ただ、期待された次走クイーンC(4着)は幼さを見せ、能力全開とはならなかった。前走後は精神面の成長を促すため、じっくり充電。蛯名正師は戦前「落ち着いて走ってくれればいいね」と話していたが、その不安は杞憂(きゆう)に終わった。

 秋華賞の優先出走権をゲット。オーナーサイドは「体調を見て次走を決めたい」とコメントするにとどめたが、今後に向けて大きな1勝になったことは間違いない。馬名の由来は傑作+上昇する人。確かな上昇を見せた若駒が“傑作”への道を歩んでいく。

 ◆マスターソアラ 父シスキン 母マスターワーク(母の父ダイワメジャー)23年4月20日生まれ 牝3歳 美浦・蛯名正厩舎所属 馬主・インゼルレーシング 生産者・北海道白老町の社台コーポレーション白老ファーム 戦績3戦2勝(重賞初勝利) 総獲得賞金6597万円 馬名の由来は傑作+上昇する人、成功者。

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